7日(金)は朝、カヌー7艇で松田ぬ浜を出発した。
午前8時15分頃、土砂を積んだ3隻のガット船(松龍丸、吉福善丸、第百三十六伊勢丸)が大浦湾に入った。それに続けて大浦湾では4隻目となる新たなダンプウェイ台船が、タグボートに曳航されて大浦湾に入った。
平和丸に乗ってK9護岸に向かったが、着いた時にはすでにランプウェイ台船が着眼して陸揚げ作業を開始していた。
いつ見ても大量の赤土が混じっているのが分かる。この土砂がダンプ化に積まれて②工区や②-1工区に運ばれ、海に投下されている。護岸の内側は残った海水も変色し、死の海と化している。
土砂の陸揚げと並行して、ガット船からランプウェイ台船への載せ替えも進められる。台船1隻にはガット船2隻分の土砂が移される。今日新たな台船が1隻追加されたで、台船は4隻体制で稼働するが、今後さらに増えていく可能性がある。
今日追加されたランプウェイ台船は長島の近くに停泊し、K8護岸の方に舳先を向けている。係留ロープが前に張られているので、アンカーも準備されていたようだ。この場所でガット船から土砂を載せ、K8護岸に向けて進むと思われる。
K8護岸ではクレーンで被覆ブロックを吊り下げ、海中に設置する作業が行われていた。5日(水)に先端部まで被覆ブロックが設置されたようで、横1列に90個の被覆ブロックが設置されている。1個の幅が約2・5メートルなので、K8護岸は225メートルの長さまで伸ばされている。
日本政府・沖縄防衛局は週明けの10日(月)にもK8護岸から土砂を陸揚げすると表明している。護岸途中の内側に台船が着眼する場所を造っているので、250メートルにこだわる理由はなくなっている。
辺野古側でこれまで造られてきた護岸には、資材を運んできた車両が方向転換する場所が、根固め用袋材を重ねて護岸からせり出す形で造られてきた。K8護岸にも同じように造られていたのだが、それが台船の着眼場所として利用されようとしている。
沖縄防衛局からすれば、護岸の内側にあるので台風時に外洋からの波から守られ、カヌーによる抗議行動も防ぐことができる。土砂の陸揚げ作業も早く開始でき、一石三鳥なのだろう。しかし、それは本来の護岸の機能を逸脱した目的外使用であり、許されないことだ。
沖縄県がどれだけ指導しても、沖縄防衛局はそれを無視して護岸を桟橋として使い、埋め立て作業を加速しようとしている。無法がまかり通り、沖縄の民意は踏みにじられる。ウチナーやあんち哀りしみらってぃ。黙とーきねー、ゆけーさーりんどー。
この日は②-1工区のK4護岸の外側に小ハルロックを設置する作業も行われていた。
強風のため、この日の海上行動は午前中で切り上げた。