4月1日(月)は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。最初に②-1工区への土砂投入が行われているK1護岸に行き、平和丸に乗った皆さんとともに抗議の声を上げた。
そのあと辺野古岬まで漕ぎ、その場に残る班とK9護岸に向かう班と二手に分かれて行動した。
大浦湾にはガット船が松龍丸と航安丸の2隻が停泊していた。松龍丸はすでに空になっていて、航安丸は午前中に土砂をランプウェイ台船に載せ替える作業を行っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=N_KKO2nOvDU&feature=youtu.be
K9護岸に着くと、土砂陸揚げを終えたばかりのランプウェイ台船が離岸するところだった。入れ替えに土砂を積んだ次の台船がやってくるのを待って、カヌー5艇がフロートを越えて抗議した。
瀬嵩側のK9護岸で陸揚げされた土砂が、ダンプカーで辺野古側の②-1工区、②工区に運ばれて海に投入される。フロートの切れ目はロープでふさがれ、さらにフロートには金属の棒とロープが張られて条件は厳しいが、1分遅らせればダンプカー1台分の土砂投入が遅れる、と算段して、できるかぎりのことをやっている。
海保がカヌーメンバーを拘束したあと、ゴムボートに乗せて解放地点まで移動する間、異常なまでの低速で走行していた。カヌーの抗議行動を妨害するための時間稼ぎをしているのだが、この日は気温が下がり冷たい北風が強く吹いていた。カヌーメンバーを意図的に凍えさせ、身体的苦痛を与えて「安全確保」という建前は成り立たない。
K8護岸ではこの日も粉塵を巻き上げて採石の投下が行われていた。上空から見たら周辺の海域は白濁しているだろう。浅瀬で透明度の高いこの海域には多くのサンゴが生育しているのだが、砕石によって圧殺され、窒息させられている。
新元号が制定されたとマスコミが馬鹿騒ぎしているが、そんな日にも辺野古では新基地建設工事が強行されている現実を伝えてほしいものだ。平成から令和に変わっても、沖縄に米軍基地を押し付ける日本政府の政策は何も変わらない。
沖縄では、いや、日本全体で子どもの貧困が社会問題となっている。2兆数千億円もの予算を辺野古新基地建設に費やすくらいなら、子どもたちの貧困対策のために使った方がはるかにましだ。子どもだけでなく、老人福祉や医療、教育分野で使えば、どれだけの人が救われることか。