24日(金)は午前10時から名護市内で、衆議院3区の補欠選挙に立候補を予定している屋良朝博(ヤラトモヒロ)氏の街頭演説があるというので聴きに行った。投票日は4月21日ですでに1カ月を切っている。相手候補に比べて知名度で劣り、厳しい選挙戦になると思われる。
参議院選挙の人選でもめていることも、とばっちりを受けるだろう。選挙や県民投票と連続して疲れもある。だが、名護市辺野古が含まれる3区で安倍政権が推す候補者が当選すれば、新基地建設で地元の理解を得た、と政府が最大限に利用するのは目に見えている。そのことを心しなければならない。
午後、今帰仁村の実家に帰ったついでにジュゴンの死骸が発見された漁協に寄ってみた。かつてこの場所にはクンジャー浜という小さな砂浜があったのだが、今は漁港ができて護岸が古宇利島に面している。遠浅の海でジュゴンはどのように生きていたのか。
海岸沿いにリゾート施設や住宅も増えて、私が子どもの頃とは大きく変わった。1993年の夏、クンジャー浜で孵化したウミガメの子が海に降りるのを見た。空には星が広がり、波打ち際には海ボタルが光っていた。それも遠い昔だ。
25日には②工区への土砂投入が予定され、海上で抗議行動が取り組まれる。新基地建設で殺されたジュゴンのことを思い、辺野古で抗議の声を上げたい。