24日(木)は午前中、名護市安和区の琉球セメント桟橋や本部港塩川区の様子を見に行った。午前10時50分頃、琉球セメント桟橋には運搬船・第十八福昌丸が接岸していて、土砂の積み込みが行われていた。10時15分頃に、前日から積み込みを行っていた1隻目が出港し、福昌丸はこの日2隻目とのことだった。
本部港塩川区の沖には午前11時時点で、計6隻のガット船が停泊していた。第三十六伊勢丸、航安丸、第八そうほう丸、松龍丸、日和丸、吉福善丸の6隻だった。他にランプウェイ台船が1隻停泊していた。
本部港塩川区では、昨年の台風で破損した岸壁の修復工事が行われている。工事は仲程土建が請け負っていて、3月29日までの工期となっている。この工事が完成するまでは、琉球セメントの桟橋で土砂積み込みが行われる。
昼食をとってから、午後は3時間ほど琉球セメント桟橋のゲート前で行われている抗議行動に参加した。本部町島ぐるみ会議の皆さんが、午前7時頃から抗議行動を行っている。少人数ながら、プラカードを掲げ、ゲート前の歩道を往復して、土砂を搬入するトラックに抗議をくり返していた。
水曜日の大行動のことは少し報じても、マスコミは毎日行われているこのような少人数の行動はまったく報じない。連日、県民投票については大々的に報じられ、現場にはほとんど来ない識者の発言が載る。その一方で市井の人々の地道な取り組みは目を向けられない。
県民投票の実現のために署名したという10万人の人たちが、せめて月に1度でも入れ代わり立ち代わり辺野古や安和の現場で行動してくれたら、工事は大幅に遅れて辺野古の海の破壊も遅れるのだが。2月24日までの1カ月で、どれだけ海の破壊が進み、どれだけの海の生き物が殺されるか。それを止める行動はせずに、1票を投じれば辺野古の問題に意思表示をしたと納得できるのか。
これまで何度も指摘してきたが、土砂を積んだダンプカーは右折して桟橋構内に入る。直進車両を待ってなかなか右折できず、赤に変わったあと信号を無視して強引に右折する車両が多い。抗議する市民には道交法違反を連呼するくせに、沖縄県警は工事車両の違反行為は見て見ぬふりだ。
琉球セメント桟橋近くの海岸は小魚が多いようで、サギ類が多く飛んでいる。カヌーを浜に下ろすとき、砂にサギの足跡が付いている。自由の翼が欲しいものだ。