週明けの3日未明から名護市安和区にある琉球セメントの桟橋で、辺野古新基地建設に使用する埋め立て用土砂(岩ずり)の積み込みが始まった。行くのが遅れてすでに港内に入ったダンプカーが岩ずりを下ろしていたが、朝6時から集まった市民がゲート前で抗議し、3時間にわたりダンプカーが入るのが遅れたとのこと。
見てわかるように岩ずりには大量の赤土が混じっている。さすがに赤土が多すぎると判断したのか、港内では3台のバックホーがダンプカーに積み込み作業をしていたが、2台は赤土混じりの岩ずりを、もう1台は赤土のない栗石を積み込んでいた。少しでも岩を多くしようとしているらしい。
ダンプカーが岩ずり下ろす場所がベルトコンベアーの取り入れ口になっており、下に吸い込まれていくとベルトコンベアーで桟橋の運搬船(第百三十六伊勢丸)に運ばれていった。午前中、3時間足らずで積み込みが終わった。
午後12時10分頃に第百三十二伊勢丸は桟橋を離れ、北に向かって進んでいった。続けて午後1時頃に第八そうほう丸が桟橋に接岸し、岩ずりの積み込みが始まった。
あらかじめ敷地内に搬入されていた岩ずりが、ダンプカーでベルトコンベアーの取り入れ口まで運ばれていく。舞い上がる粉塵がひどかった。
ゲート前では午後もずっと、入ろうとする車両や作業員への抗議が続いた。
午後2時50分頃、沖縄県の職員がやってきて港内に入り、中の状況を見て回っていた。沖縄県は毅然とした態度で、岩ずりの積み込みを止めるために手立てを打たねばならない。同時に、多くの県民が琉球セメントの桟橋前に来て、抗議行動に参加してほしい。
日本政府は12月14日に辺野古の海に土砂を投入しようとしている。それを黙って見ているのか。反対の意思は行動で示さなければ、沖縄県民の反発はこの程度のもの、と政府に軽くあしらわれる。
午後2時20分頃から積み込み作業が止まり、そのあと5時前まで再開されなかった。県の立ち入り調査のためなのか、ベルトコンベアーに不具合があったのか、いずれにしろ午後の積み込みはスムーズにいかなかった。