4日(水)は朝から雨だったので、海上行動は休んで恩納村博物館に行き、恩納村誌編さん事業・慰霊の日企画展「戦場となった恩納岳/少年兵 第二護郷隊のゲリラ戦」を見てきた。
博物館の1階に護郷隊について説明したパネルが設置され、NHKで放映されたアニメドキュメント「あの日、ぼくらは戦場でー少年兵の告白ー」のDVDの上映も行なわれていた。資料も無料で配布されていた。
沖縄戦では、名護市の多野岳(タニューダキ)に第1護教隊が、恩納村の恩名岳(ウンナダキ)には第2護郷隊が配置されていた。組織したのは陸軍中野学校出身の兵士たちであり、10代半ばの少年たちを中心にゲリラ戦を行うのが主な目的だった。
敗北を重ね追い詰められた日本軍は、少年たちまで戦場に駆り立て、武器を持たせて圧倒的な火力を持つ米軍の前にさらしたのだ。NHKのアニメドキュメントで自らの体験を語る東江平之氏は、私の父の三中の同級生である。父は鉄血勤皇隊として本部町の八重岳にいたのだが、同じような体験をしたのだろう。
戦争がどれだけ残酷で、容赦のないものであるか。多くの少年たちを犠牲にしただけでなく、生き残った少年たちにも生涯にわたって心身に傷を負わせた。そのことをぜひ多くの人に知ってほしい。恩納村博物館は国道58号線沿いにあり、同展は7月8日(日)まで開かれている。
あわせて〈やんばるの沖縄戦〉展も開かれている。恩納村の民俗、歴史を紹介する常設展も見学し、雨が激しくなったので図書館で時間を過ごしてから名護に戻った。
台風8号が発生した。来週には沖縄に接近するようだ。K4護岸では作業員が、打ち上げられたオイルフェンスや汚濁防止膜の片付けに追われているようだが、護岸のそばに下ろしただけならまた同じことになるだろう。
辺野古の海を破壊して強行されている違法工事は即座に中止すべきだ。少なくとも、オイルフェンスやフロート、汚濁防止膜を陸揚げしてきちんと台風対策を行うべきだ。護岸工事を急ぐあまりにいい加減な形で対策をすませるから今回の事態となった。
海保もきちんと指導すべきだ。オイルフェンスやフロートが切れて海上に流されれば、船の航行に危険を及ぼす。護岸のそばに鎖でつないだだけで、また同じ事故がくり返されれば、目のまで見ていて指導しなかった海保にも責任がある。
それにしても、3週続けて台風が接近するのは、かつて「台風銀座」と呼ばれた沖縄でも異例のことだ。沖縄人の民意を踏みにじり、海を破壊して工事を強行してきた腐り日本政府・沖縄防衛局に、自然も怒っているのだろう。ウプハジ、ウプナミウティ、クサリムンタ―タッピラカセー。