https://www.youtube.com/watch?v=BCt5NEv-Chg&feature=youtu.be
3日(火)は台風7号が過ぎたあと、まだ海が荒れていたのでカヌーは海に出なかった。集まったカヌーと船のメンバーで、片付けてあったテントの再設置や諸道具の準備、草刈りなどを行った。
そのあと船(不屈)でK4護岸の様子を見に行った。台風の高波で護岸にオイルフェンスや汚濁防止膜が打ち上げられていて、作業員たちがその修復に追われていた。
上の写真はK4護岸の松田ぬ浜側の隙間部分だ。護岸の外側にあるオイルフェンスが打ち上げられ、根固め用袋材で覆った先端部の汚濁防止膜は捻じれて絡まっていた。
護岸の上には侵入防止と称して蛇腹式のカミソリ有刺鉄線が設置されている。それを押し潰す形でオイルフェンスが打ち上げられているので、片づけるのも大変だろう。カミソリの刃でオイルフェンスが切れたり、有刺鉄線に絡まっている部分もあるのではないか。余計な物を設置して、自分たちで修復作業を難しくしているのだから、愚かとしか言いようがない。
打ち上げられたオイルフェンスの中には、上部の黄色いカバーが破れ、白い発泡スチロール部分が露出している物もある。
台風の高波のせいとはいえ、簡単にオイルフェンスが打ち上げられるのは、予定より低い護岸のまま工事を進めてきたことに一番の原因がある。外側に消波ブロックもないので、満潮と重なればどんどん波が越すのだ。
汚濁防止膜は白い膜部分が被覆ブロックに挟まっていた。この状態で何時間も高波にさらされれば、破損個所も出るだろう。巨額の税金がずさんな工事で浪費されている。
https://www.youtube.com/watch?v=RCX9OAMcCiA&feature=youtu.be
上の2枚の写真はK4護岸の辺野古岬側の状態だが、沖縄防衛局は稀少サンゴを保護するためにと、工事箇所の汚濁防止膜を四重にしていた。それが打ち上げられて絡まりあっていた。下に垂れている白い膜部分は引きちぎれている箇所もある。破損した汚濁防止膜を交換し、元の状態に戻すまで護岸工事を進めることはできない。
K4護岸の向かいにあるN3護岸にもオイルフェンスが打ち上げられていた。N3護岸の陸上側には汚濁防止膜が陸揚げされていたので、台風対策をやってはいたのだろう。しかし、ぎりぎりまで工事を進めていたため、台風対策を十分にやりきれなかったのではないか。
沖縄防衛局は過去にも台風対策を怠り、オイルフェンスやフロートが切れて岸に打ち上げられる事故を起こしている。K4護岸周辺の海底が砂地で、アンカーが効きにくいのは沖縄防衛局も分かっていたはずだ。
今回のオイルフェンスや汚濁防止膜が護岸に打ち上げられた事故も、工事を急ぐあまり台風対策を怠った沖縄防衛局の責任である。日頃、ずさんな工事を強行している姿勢が、こういう結果をもたらしているのだ。
長島側からN3護岸を見ると、オイルフェンスが被覆ブロックや岩場に打ち上げられている状態がよく分かる。
辺野古岬と長島の間のオイルフェンスやフロートは、一部は撤去されたようだが、岩場に打ち上げられた部分もあり、つながっていない状態だ。
汚濁防止膜はともかく、沖縄防衛局が工事現場の外側に広範囲に張りめぐらしているフロートやオイルフェンスは、カヌーと船による抗議行動を弾圧するために設置されている。それがないと工事を行えない状況をつくり出してきたのは、4年間の海上行動の継続である。
辺野古岬のK4護岸工事は大詰めを迎えている。そういう中で台風対策を怠ったためオイルフェンスや汚濁防止膜が破損し、沖縄防衛局は焦りを募らせているだろう。その修復を急ぐと思うので、ぜひ多くの人が海に出て抗議を強めましょう!