20日(金)は朝、カヌー10艇で松田ぬ浜を出発した。ほかに4艇が浜の近くで初心者練習を行っている。
海に出ると思ったより風と波があり、東風なのでK3護岸に向かうときは向かい風となる。K3護岸では内側に被覆ブロックが設置されていたが、途中から根固め用袋材の設置に変わった。護岸が一定の距離伸びたので、大型車両の方向転換の場所を造り始めたようだ。
K3護岸の所でオイルフェンスを越えて抗議したが、作業内容としだいに風が強まることを考え、辺野古岬の方に船で移動して、N3護岸の工事状況を確認した。
汚濁防止膜が設置され、岩場から海に入って捨て石が投下されているが、午前中、ショベルカーで捨て石を固めたり、鉄板を敷く作業が行われていた。午後はさらに風が強くなるとの予報だったので、この日は午前中で海上行動を終えた。
辺野古岬一帯の海岸には、稀少サンゴはもとよりサンゴウラウズなどの貴重な貝も生息している。2015年の8月から辺野古の海でカヌーを漕ぎ始めたが、辺野古岬のこの変わりようを見て胸が痛む。工事が何パーセント進んだかという数字ではないのだ。日々、多くの生物が圧殺され、海が破壊されている現実を見ないといけない。
今さら県民投票をやろうという人たちは、工事の進行を9月以降、あるいは11月以降まで放置しろ、と言っているに等しい。辺野古の海で進んでいる現実を見ずに、机上(ネット上)の議論ばかりが横行する。県民投票に向けた署名運動が終わる頃には、K3護岸もN3護岸も完成しているだろう。
工事の進行を止める努力をせずに、訳知り顔に評論ばかりしても何も変わらない。まずはゲート前と海に足を運ぶことだ。