5日(木)は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。前日4日は午前10時過ぎまで様子を見て、作業の動きがなかったので引き揚げたのだが、潮が引いた午後3時ごろから2時間ほどK3護岸で捨て石の投下があったとのこと。
この日は朝の8時半頃からK3護岸で捨て石の投下が始まり、本格的に護岸工事が再開された。K3護岸では1列に29個の被覆ブロックが設置されており、その先に捨て石を投下して延長する作業が行われた。
K4護岸では汚濁防止膜を前の方に移動する作業が行われていた。4日から中潮になり、満潮時でも波の影響がなくなったからか、両護岸ともにこれまで通りの作業が進められた。
カヌーチームは今日もオイルフェンスを何度も越えて抗議をくり返した。目の前で砕石が音を立てて海に投下され、白い飛沫が上がる。K9護岸から始まり、N5、K1、K2、K3、K4と日々伸びていく護岸の様子をこの1年近くずっと見てきた。どうやってそれを止めるか、海でもゲート前でも苦闘と模索が続いている。
久しぶりにカヌーに乗ったメンバーが、インターネットで情報は得ていても、実際の護岸の様子を目にして衝撃を受けていた。全体の何パーセント云々といっている人たちは、抗議船に乗ってじかに見てほしい。翁長知事をはじめ県の幹部、県選出の国会議員、県議会議員もどこまで工事が進んでいるか、自分の目で確かめるべきだ。
日本政府と沖縄防衛局が辺野古側で護岸工事を急いでいるのは、後戻りのできない状況を1日も早く作って県民のあきらめを誘い、県知事選挙で勝利するためだ。大浦湾の埋め立て工事が活断層や軟弱地盤の問題を抱え、難工事になるのを自覚しているが故に、新基地容認の知事を何としても誕生させないといけない。そう考えて日本政府は、計画を変更して辺野古側の護岸工事を進めている。
それに適切に対応できなければ、翁長知事は自滅する。今さら半年かけて県民投票をやる余裕などない。昨年3月25日にキャンプ・シュワブのゲート前で開かれた集会で、埋め立て承認の撤回を口にしながら翁長知事は1年余を無為に過ごした。それによって決断力やリーダーシップの弱さを県民に印象付けてしまった。それを克服しきれなければ、日本政府の思う壺になるだろう。
4月25日に海上座り込みの大行動が予定されている。その日はもちろん、その前にも後にも多くの人が海上行動に参加してほしい。カヌーの初心者練習など、詳しくは下記の辺野古ぶる^のブログを参照してほしい。