3月7日(水)は晴れて暖かい1日だったが、海は波風が強くカヌーによる抗議行動はできなかった。カヌーメンバーは15名が参加していて、今日は行ける!と海に出たかったのだが、なかなかうまくいかない。代わりに不屈に乗って護岸工事などの様子を見た。
K2護岸では捨て石の投下が行なわれていた。正面から見ると、まっすぐ投下されていて角度は変わっていない。引き続きK2護岸を伸ばす作業が進められている。捨て石の角度が変わると、K3護岸の工事に入ったことになる。
そのK3護岸の予定地とい思われる場所で、潜水調査が行われていた。護岸工事の前にこの調査が行われるが、しょせんは破壊のための事前調査でしかない。
K4護岸でも捨て石の投下が行われていた。K2護岸よりは水深があるので(それでも2~4メートル程度)進行はやや遅れているが、120~130メートルくらいは伸びているようだ。
辺野古岬では名護市教育委員会による文化財の発掘調査が行われている。その背後では作業ヤードにいくつものクレーンが並び、運び込まれた砕石の積み下ろしや、根固め用袋材、被覆ブロックなどの政策が行われている。
午前9時半頃で、ゲートから入ってきたダンプカーが砕石を下ろしているところだった。一時期、砕石の量がかなり減っていたが、今は回復している。根固め用袋材や被覆ブロックが積まれているのも確認できた。
大量にあるように見えても、ゲート前や海から入る砕石を1週間止めれば使い尽くし、護岸工事や仮設道路工事は立ち行かなくなる。砕石以外の資材を含めて、ゲート前に多くの人が集まり、工事車両を止められることが政府・沖縄防衛局は一番怖いのだ。
大浦湾側の海岸線で進められている仮設道路工事は、根固め用袋材の設置が行われていた。近くではスパッド台船による海底ボーリング調査も行われていた。
辺野古側の鉄塔前の仮設道路は、N5護岸との接続はすでに終わっている。この日は土木シートらしき黒い物を束ねてクレーンで下ろしていた。
同じ仮設道路の反対側、K1護岸に伸びていくところは、今日もクレーンは稼動していなかった。写真の記録を確認すると、遅くても3月1日にはこの状態になっている。少なくとも1週間はK1方向に仮設道路を伸ばす作業は行われていない。やはり稀少サンゴ(オキナワハマサンゴ)の移植が進まないことが影響しているのだろうか。
もしそうなら、サンゴの移植を許可しないことで、実際に工事を止められることを証明している。翁長知事は自信を持って自らの権限を最大限に生かすべきだ。同時に市民の側は、翁長知事や県職員が権限を行使しやすいように、世論喚起に努力する必要がある。
日本政府と自民党・公明党・日本維新の会は、県知事選挙に向けて翁長知事を叩き、信頼を失わせることに力を入れている。名護市長選挙に続き県知事選挙も勝利することで、国に逆らう「障害物」を除去し、新基地建設工事を加速するのが狙いだ。
翁長知事が国と対峙しえず、妥協を重ねるなら批判するのは当然だ。しかし、ただたんに翁長知事を叩いておとしめるだけなら、それこそ国の思う壺である。真の敵は新基地建設を強行し続ける安倍政権であって、批判のエネルギーをどこに注がねばならないかは明らかだ。
船から陸に上がったあとは、テント2から松田ぬ浜に出る道の脇の草刈りや砂の除去作業を行った。てーげーうたたん。