10月7日(土)は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船3隻とともに、どくろの絵がある浜と映画館前の二か所を中心に監視活動を行った。この日は午後12時からゲート前で、第一土曜日に設定された集会があった。海上行動のメンバーも参加することになったので、午前10時半まで作業状況を確認した。
どくろの絵がある浜では午前中、K1護岸建設に向けた仮設道路にガードレールを設置する作業が行われた。午前11時前には先端部までガードレールが置かれ、そのあと溶接作業が行われたと思われる。
赤白鉄塔前の取り付け道路は作業が行われていなかった。午前9時半頃、作業和船がやってきてオイルフェンスの撤去を始めた。週明け以降、天候が崩れることへの対応ということで、ダイバーがオイルフェンスをアンカーから外し、タグボートで曳航して撤去する様子を遠巻きに見守った。
映画館前では、仮設道路の先端部に置かれたクレーンのそばで作業員たちが待機していた。資材が来るのを待っているのか、9時半頃まで目立った動きはなかった。仮設道路の付け根付近では、北勝建設が蛇腹式鉄条網(カミソリ有刺鉄線)を設置していた。
午前10時頃、捨て石を積んだダンプカーがやってきて、映画館前の仮設道路先端部に投下した。遠目にも舞い上がる粉塵のひどさが分かり、石材をまったく洗浄していないのが明らかだった。
沖縄防衛局は、周辺海域でオキナワハマサンゴやヒメサンゴなど絶滅危惧種の希少サンゴが14群体確認されたが、そのうち13群体がすでに死滅したとしている。こういう杜撰な工事が水質に悪影響を与え、サンゴの死滅に結びついたことも考えられる。沖縄防衛局はすぐに工事を中止し、沖縄県の調査、指示を受け入れるべきだ。
その後も仮設道路の先端部に捨て石を投下する作業が進められた。抗議船がマイクで批判したため、その後は石材を洗っているらしく、粉塵は少し収まった。だが、捨て石投下自体が海の破壊であり、海底の生物を圧殺する行為なのだ。連日進められているこの破壊行為を、1日も早く止めないといけない。
午後12時から〈辺野古新基地建設阻止!土曜日県民大行動・県民集会〉が開かれたので、海上行動メンバーも参加した。主催者発表で1000人余の市民が集まった。これだけの人が集まれば、ゲートから資材を搬入することはできない。人が集まればこの違法工事は止められるのだ。
衆議院選挙の告示を前にして。オール沖縄の立候補予定者たちが発言に立った。ほかに稲嶺進名護市長や前大宜味村長の島袋義久さん、ヘリ基地反対協の仲本興真さん、オール沖縄会議現地闘争部長の山城博治さんらが発言した。
最後にオール沖縄会議共同代表の高里鈴代さんのリードで頑張ろう三唱を行った。まずは第1土曜日の取り組みだが、これをほかの土曜日、平日までどれだけ広げていけるかに工事阻止の展望がかかっている。インターネットであれこれ言っても、工事は容赦なく進む。自らゲート前に言って汗をかかないといけない。