故・大田昌秀氏が理事長を務めていた沖縄国際平和研究所が9月30日で閉館するとのことで、29日(金)は那覇に行き同研究所を見学してきた。報道に接した多くの市民が訪れていて、沖縄戦を中心とした写真の展示に見入っていた。
ビルの一室を借りるだけでも、かなりの費用がかかるだろうから、閉所もやむを得ないのだろう。ただ、貴重な資料が今後も有効に生かされてほしいものだ。沖縄戦を生き残った大田氏の執念が感じられる空間だった。
大田氏の著作は今後も読み継がれていくし、収集した写真は活用されていく。戦争を否定する大田氏の意思は、そうやって受け継がれ、生き続けるだろう。
午後6時半から浦添市の「結の街」で開かれた〈教科書に真実の記述を求め10年/「9・29県民大会決議を実現させる会」報告集会と写真展〉に参加した。沖縄戦を体験した金城重明さんや中山きくさん。がまふやーの具志堅隆松さん、実現させる会世話人の仲西春雅さん、琉大名誉教授の高嶋伸欣さんなどの発言があった。
沖縄戦体験者の生の声を聴きたいのだが、この数年、高江と辺野古のことに時間を取られ、沖縄戦について調べ、読み、聴く時間がなかなか取れない。本当は何よりも優先したいのだが…、かといって基地問題と切り離して沖縄戦を考えることはできない。
明日で9月も終わり。行ける人はぜひ、沖縄国際平和研究所を訪ねてほしい。