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Channel: 海鳴りの島から
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仮設道路建設で破壊される海亀の産卵する浜

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 10日はカヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古側の取付道路(仮設道路)の建設現場では、投下した捨て石のまわりに根固め用袋材を設置する作業が進められた。捨て石部分がむき出しになっていた先端部から向かって右側にかけて袋材を置いていったが、これ以上の捨て石投下は止めて台風対策を優先させたようだ。

 所用のため、この日は午前中だけの参加となった。仮設道路の工事がいったん止まる可能性があるので、フロートは越えずに監視・抗議活動を行った。

 午前中、消波ブロックの製作現場や辺野古岬の作業ヤードの状況などを見に行った。ミキサー車から生コンを容器に入れて消波ブロックの型枠に流し込む作業が海からはよく見える。

 辺野古岬付近の作業ヤードも整備が進み、海に面した所は平らにならされて、仮設道路や護岸工事がいつでも始められるように準備が整っている。

 長島の間を抜けて大浦湾に出ると、長島近くでクレーン付き台船による海底ボーリング調査が続けられている。この付近での調査は2015年以来長期にわたって行われている。それほど問題の多い地質構造なのか。

 K9護岸が遠くに見えるが、先端部まで20メートルほどの所まで消波ブロックが積まれていた。この日もK9護岸では消波ブロックの設置作業が進められている。

 長島付近から戻ると、仮設道路の工事現場では路盤に砂利を敷き、鉄板を置く作業が行われていた。引き続き、残った箇所に根固め用袋材を置く作業が進められ、全面が袋材で覆われていった。 

 仮設道路の工事現場近くの浜で、生物の環境調査と思われる作業が行われていた。このまま仮設道路の工事が進められれば砕石で押し潰される場所であり、破壊を前提としたアリバイ調査でしかない。大学で生物学を学んであろう調査員たちは、自分の仕事に虚しさを感じないのだろうか。

 沖縄タイムスの7月9日付電子版によると、埋め立てが予定されている海岸でアカウミガメの産卵が5か所あったという。松田ぬ浜から辺野古岬にいたる海岸の砂浜に、その5か所と思われる緑の網で囲われた場所があった。上から松田ぬ浜近くで米軍が水陸両用車の訓練を行っている付近、仮設道路建設現場から100メートルほど辺野古側に寄ったモクマオウの陰、シアター前の浜、辺野古岬近くの浜である。 

 辺野古海域に住む貴重な生物はジュゴンだけではない。アカウミガメが産卵する砂浜が、埋め立てを待つまでもなく仮設道路の建設で破壊される。K9護岸にしても辺野古側の仮設道路にしても、まだ初期の段階だから大丈夫なのではない。すでに海の破壊は始まっているのであり、これ以上の進行を許してはならない。

 海亀が産卵に訪れる砂浜を守りましょう。


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