週明けの17日(月)は朝、カヌー14艇で瀬嵩の浜を出発した。一部メディアで17日にもK9護岸が着工されると報じられていたので、抗議船3隻と合流して辺野古弾薬庫下の海域に行き、小浜(くばま)の作業状況を監視した。
小浜にはすでに工事用の付替え道路が完成しており、海中に石材を投入するための大型クレーンが置かれている。午前9時27分頃、作業員10人ほどが小浜に姿を見せた。クレーンの前の砂浜に杭を打ったり、写真を撮ったりし始めたので、石材投入が始まるかと緊張したが、大した作業はしないまま10時15分頃、引き揚げていった。
海上保安庁のゴムボートがフロートの外にも出てきて警戒に当たっていた。米軍の憲兵隊が増員されるという報道もあり、埋め立てに向けた工事が本格化するなかで、海保だけでなく米軍側の弾圧態勢も強化されようとしている。注意しなければならない。
南風がしだいに強まるなか、途中から船に乗り込んで午前中、監視活動を続けた。特に動きがなかったので、いったん瀬嵩の浜に戻って昼食をとった。
大型フロートの向こうには赤いクレーンの台船が停泊している。クレーンは上がっていたが、特に作業は行っていなかった。そばにつながれていたタグボートには作業員が乗りこみ、長島近くに張られた汚濁防止膜の整備を行っていた。
海上に残っているスパッド台船のうち、海保の浮桟橋の近くに設置されていた1隻が台座を下し、移動を始めていた。最終的にどこに移動したのかは確認できなかったが、クレーン付きのスパッド台船を含めほかの3隻は、作業員が上がり海底ボーリング調査を行っていた。
昼食後、カヌーチームは瀬嵩の浜で待機し、勝丸が弾薬庫下まで行って小浜の様子を監視した。特に作業の動きはなかったので、午後2時でこの日の行動を終えた。すでに材料は入っているはずで、メディアも注目してヘリも飛んでいた。その気になれば着工できたはずだ。前日16日にうるま市長選挙が告示されているので、それへの配慮があったのか。
日本政府・沖縄防衛局からすれば、キャンプ・ハンセンでの流弾事故が報じられたことが計算外だったかもしれない。ただ、希望的観測をしても仕方ないので、明日以降もK9護岸の着工に抗議・監視活動が続けられる。
カヌーで行けば現場は目の前だ。岩礁破砕許可期限が切れたにもかかわらず、違法工事を強行する日本政府を許してはならない。ゲート前で頑張っている皆さんと連帯し、海から抗議の声をあげましょう。