27日は市民20数人がH地区のヘリパッド建設現場で抗議行動を行った。谷間は前日で掘削部分への再生クラッシャーラン搬入と転圧が終わり(30cm×5層)、赤土で埋め戻されてブルーシートがかけられていた。この日は谷間での作業はなかった。
谷間の上では北側斜面の法面整備や木の根が混じった土の搬出、盛り土に使用する土の保管作業などが行われていた。H地区では全体的に大きな作業の進展はなかった。
市民がやってきた直後、砂利を搬入する4トンダンプカーの荷台には、明らかに過積載とわかる山盛りの砂利が積まれていた。市民が抗議を始めると、荷台の砂利が山盛り部分を均して量が減った。
砂利の過積載について業者は、行政指導が入り市民からの指摘を無視できなくなっている。こうやって1回ごとに運ぶ量が減れば、回を重ねるたびに工事の進行に影響を及ぼす。現場で工事を監視し、抗議することの意義が見えた。
ワイヤーメッシュや鉄条網で仕切りが作られ、以前のように作業現場の近くまで行くことはできなくなった。逮捕された市民への刑特法の適用など、弾圧も厳しくなっている。そういう中でも工夫を凝らして、粘り強く市民はヘリパッド建設現場に迫り、今日も抗議を続けている。
午後4時に盛り土用の土にブルーシートがかぶせられ作業が終了した。それ以外の裸地はブルーシートをかぶせることもなく剝き出しになっている。沈砂池や赤土濾過装置もまだ機能を果たしていない。こういう状態で大雨が降ればどうなるか。防止柵だけで赤土流出が防げるのか。答えは明らかだ。