10日は公休日だったが、ヘリパッド建設現場ではいつも通りの作業が行われていた。午前8時半ごろ、市民がG地区に姿を見せた時には、わずかに残っていた樹木はすでに大半が伐採されていた。
作業をしていたショベルカーのキャタピラーに、沖縄県の天然記念物であるイボイモリが乗っているのが見えた。このままでは潰されるので、ヘリパッド建設現場の外に放った。こういう貴重な動植物が保護対策もなされないまま、日本政府・防衛省によって殺されている。
この日は採証班よりも先に沖縄県警と福岡県警の機動隊が、市民が姿を見せてすぐにG地区にやってきた。バックホーのまわりで抗議していた市民の強制排除が始まり、機動隊によって周りを囲まれるなか、わずかに残っていた木も伐採されていった。
10日でG地区の伐採作業は終了した。ただ、G地区は作業用道路がまだ整備されていないので、作業が滞らざるを得ない。片付け作業を見ていることしかできない状況で、午前10時半ごろ、市民らはみずから引き揚げた。
市民らはG地区からN1表ゲートの方に移動し、周辺の森林内で道造りの作業を行った。この日は砂利を積んだダンプカーがメインゲートを往復し、50台分以上の砂利をN1表ゲート内に搬入している。年内の完成を目指し、作業に拍車がかかっている。一人でも多くの人が高江に駆けつけてほしい。
高江から名護署前に直行し、不当逮捕された仲間への激励行動に参加した。名護署の2階の窓に手を振って応える仲間の影が映り、激励の声も一段と大きくなった。