https://www.youtube.com/watch?v=tbsudGt4FZE&feature=youtu.be
9月28日の午後、H地区ヘリパッド建設現場の谷間で抗議していた市民を、沖縄県警と福岡県警の機動隊が、トラーロープを使って無理やり引き上げ、強制排除した。足場の悪い斜面で市民の体に細いロープを結び、怪我をするのを承知で強行された悪質な弾圧である。
琉球新報電子版には、ロープが食い込んであざができた女性の写真が載っている。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-368066.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
沖縄県警の池田本部長は「命綱」「災害救助」という言葉を使って、トラロープの使用を正当化しているが、「痛い」と叫ぶ女性を強引に引きずり上げている映像を見れば、それが嘘であることは一目瞭然だ。実態は「命綱」どころか市民を危険にさらすものであり、「救助」ではなく「強制排除」という弾圧でしかなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=Cghv8EOd6PQ&feature=youtu.be
H地区では前日までに平坦部の樹木の伐採がほとんど終わり、残されたのは谷間の斜面に生えた女木だけだった。市民らは谷間に座り込んで、木を伐採しないようにと訴えていた。ヤンバルの森を破壊し、MV22オスプレイが使用するヘリパッド建設をやめてほしいという思いで静かに座り込んでいた。
トラロープの使用は、そのような市民を力尽くで上に引き上げ、木を伐採するために行われたものだ。安倍首相が年内のヘリパッド完成を打ち上げるなか、どのような手段を使ってでも工事を強行するという政府・防衛省・警察の意思が露出した、暴力的弾圧そのものである。
このような警察の弾圧を引き出し、ヘリパッド建設工事を進めている現場責任者が、沖縄防衛局調達部の福島邦彦調達部次長である。工事が遅れていることに焦っているのか、これまでも度々、作業員に危険な作業を強行させている。工事が終わればヤマトゥに転勤していくこういう輩が、ヤンバルの森の破壊を先頭で進めている。