8日も早朝から高江のヘリパッド建設阻止のため、数か所で行動が取り組まれた。N1表ゲートの北側ではモクマオウの葉に付いた露が朝日を浴びて輝いていた。まるで樹氷のようだが、この日は時折強い雨が降り、雷も響いた。
県道70号線ではヤンバルクイナが道を横切る姿をよく目にする。この貴重な森を破壊して今日もヘリパッド建設工事が進められている。
砂利搬入が南側コースを取って行われるのが分かったので、N1表ゲートの北側にいたメンバーも一部が北部訓練場のメインゲート近くに移動し、砂利搬入に抗議する行動をとった。この間、警視庁機動隊が抗議車両の撤去を行っている。
https://www.youtube.com/watch?v=-ix5aFEt46A&feature=youtu.be
前日から、N1表ゲートに砂利を搬入するダンプカー10台の後ろに、H、G地区で使用する機材を乗せた大型ユニック車が続いている。8日は中型バックホー2台と小型シャボ1台を乗せたユニック車3台がN1表ゲート内に入っていった。
東村宮城の空き地には、赤土ろ過に使用すると思われるタンクやコンテナ、単管などの機材が残っている。大型ユニック車を3~4台使えば、9日の午前中にはN1表ゲート内に搬入可能だろう。天候が良ければ明日の午後にもヘリコプターによってH、G地区に運ばれるかもしれない。阻止、抗議行動ができるのは県道70号線であり、早朝からの行動に参加してほしい。
県道70号線の高江橋の南側では、砂利を積んだダンプカーの車列が、メインゲート近くに来てN1表ゲートから出ていくまで、機動隊のバスによって完全に封鎖された。上の写真は走行中を撮ったものではない。両側車線を機動隊のバスを止めてふさぎ、露骨に県道を封鎖しているのだ。
すでに多くの人が紹介しているが、N1裏テントの奥には沖縄防衛局が設置した壁がある。単管とワイヤーメッシュ、足場板、バラ線を使って何重にも防御したつもりらしい壁を見ると、そういえば昔『バカの壁』というベストセラーがあったな、と思った。沖縄防衛局の臆病かつ哀れな知性と性根が形になったような壁だ。
人は抗議の声を上げることができるが、やんばるの森にすむ生き物も木々も声を立てることはできない。しかし、人には想像力があり、声を想像することはできる。それはみずからの主観で作られたものでしかないが、それでもいいではないか。切り倒される木々の叫びを想像することで、自らを傍観者の位置に置かない一助にはなる。