9月1日は仕事があって高江に行ったのは午前8時頃だった。いつも通り早朝から作業員や沖縄防衛局員の車両に対する抗議行動が行われていて、引き続き北部訓練場のメインゲートとN1表ゲートの間で、砂利を積んだダンプカーの車列に対する阻止・抗議行動が取り組まれた。
3か所に車を置いて道路をふさぎ、その周りに市民が座り込んで、少しでも砂利搬入を遅らせようと、機動隊の強制排除に抵抗を続けている。沖縄県警の若い機動隊員が興奮し、座り込んだ男性の股間を蹴ったり、あおむけに倒して首を押さえたりしていた。こういう過剰適応した機動隊員が負傷者を生み出している。
https://www.youtube.com/watch?v=YsrXDmfY_qk
メインゲートに近い側での車を並べた抗議が、機動隊のレッカー移動によってダンプカーの通り道を作られたあと、高江橋に近い側での車を並べた抗議場所に機動隊がやってきた。ここでは車のまわりにうるま市の島ぐるみ会議の皆さんが座り込み、さらに普天間爆音訴訟の街宣車の上に米国の退役軍人の皆さんが上がり、砂利ダンプを通さないための行動を展開した。
https://www.youtube.com/watch?v=Qbi6txRJGS8
警視庁や大阪府警、沖縄県警の機動隊が抗議する市民を襲い、強制排除して囲い込んだ。それに対し、機動隊の弾圧を跳ね返したり、車の下に潜り込んだりして、行動開始から車が移動させられて1車線が開けられるまで2時間半かかった。
https://www.youtube.com/watch?v=O1lmb5-tdEQ
抗議する市民だけでなく、新聞記者も機動隊に囲まれて取材活動を阻まれた。ダンプカー10台がN1表ゲートに向かって砂利を運んでいったが、機動隊の弾圧によって倒れた市民がいて、救急車を呼べ、という声が飛んだ。
ダンプカー10台の他に20トントレーラー車も砂利を積んでメインゲートに入っているのだが、今週はメインゲートに戻って2回目の搬入は行っていない。ゲート内にかなり砂利が溜まっていると思われる。
1日はうるま市の島ぐるみ会議や米国退役軍人の皆さんなど、多くの人が車のまわりに座り込んだため、機動隊も簡単には強制排除できなかった。ヘリパッド建設を止める、あるいは遅らせるためには,N1表ゲートから作業員や資材の砂利が入っていくのを止めなければならない。その認識が広まり、多くの人が集まれば工事を遅らせ、やがては止めることも可能だ。
午後はH、G地区に入る作業員や沖縄防衛局員、福岡県警機動隊の車両に対する抗議行動に参加した。揚水発電所のゲート前に座り込んで阻止行動を行っていたが、午後3時頃に機動隊に強制排除された。それでも機動隊が砂利搬入に力を注がざるを得ない午前中は、作業員がゲートに入るのを阻止している。
日本政府・沖縄防衛局は9月1日からH、G地区での工事を開始すると打ち出していた。しかし、その初っ端から激しい阻止・抗議行動にさらされ、草刈り作業も満足にできない状況となった。しかし、バックホーやトラックなどの機材をゲートから入れようと狙っている。特に高江集落入口から揚水発電所にいたる道路の監視が重要となっている。
福岡県警の機動隊バスをはじめ、警察車両や沖縄防衛局、作業員の車両が高江集落内を何十台も通っている。夏休みが終わって高江小中学校の授業が始まっている。H、G地区のヘリパッド工事を焦るあまり、沖縄防衛局は見境がなくなっている。子どもらが通学する前で毎日機動隊車両を走らせ、工事を強行して混乱を起こすつもりか。
沖縄島北部の小さな集落に全国動員された機動隊が集まり、ヘリパッド建設を強行して住民の生活を破壊する。そういう状況を政府・沖縄防衛局はこれからも続けるつもりか。機動隊員の中にも、小中学校の前を通るのはよくない、と思っている人がいるはずだ。日本政府はこれ以上混乱を起こさせてはならない。沖縄はすでに米軍基地の大きな負担を担っているのだ。これ以上の負担を強要すべきではない。