9月2日は早朝からN1表ゲートの北側で行われた、作業員の乗った車両に対する抗議行動に参加した。大阪府警機動隊が警備して国頭村の北勝建設事務所を出発したが、10台余の車両で県道2号線で抗議行動を行った。
いったん機動隊に規制されたが、そのあと再度、県道70号線で第2弾の抗議行動を行った。車両を道路に並べての抗議に、大阪府警はジャッキを用意しておらず、対応不能に陥った。
大阪府警の助けに応えて沖縄県警がジャッキを持ってきたが、1セットしかない。機動隊員がジャッキを車輪にはめようとしたが、座り込んで抗議するとあっさりと引き下がった。N1表ゲートに砂利のはんにゅ作業も行われており、ジャッキや機動隊を回すことができず、車両を強制撤去できない、と判断したらしい。
午前9時半頃から11時半頃まで、大阪府警と沖縄県警の機動隊は、抗議する市民の車両から距離を置いて静観することしかできなかった。N1ヘリパッドの本体工事を行う作業員を含めて18名の作業員も、大阪府警機動隊と一緒に動くことができず、早めの昼食で弁当を食べている作業員もいた。
午前11時40分頃、このままでは埒が明かないと考えたのか、大阪府警機動隊が守るなか、作業員たちが車から降り、歩いて移動を始めた。作業をやめてくれ、という声が市民から上がり、作業員に訴えようとした市民は機動隊に排除された。
機動隊が壁を作り、徒歩で追おうとする市民を阻んだ。そのあと作業員たちは警察車両に乗ってN1表ゲートに入っていった。高江で長年抗議行動をつづけているが、警察が作業員を運ぶのは初めて見た。
これまで沖縄防衛局が作業員を運んだことはあった。しかし、発注者の沖縄防衛局と警備担当の警察では、作業員に対する対応も違っているのが当たり前だ。警察がヘリパッド建設を行う作業員を自らの車両に乗せて運んでいいのか。
全国から500名の機動隊員が派遣され、沖縄県警を合わせて800名体制がとられているといっても、常時それだけの数が高江にいるわけではない。警察も万能ではない。各都道府県警機動隊はそれぞれの持ち場があり、役割を追っている。想定外の状況が起こると、臨機応変の対応できないこともある。
この日はダンプカー10台が積んできた砂利をN1表ゲートに搬入したあと、メインゲートに戻って溜めてあった砂利を再度運んでいる。その警備を優先したために作業員への対応は遅れたのかもしれない。それによって午前中は作業が滞っている。早朝からの活動は大変だが、着実に成果を生み出している。
N1表ゲートから入る作業員とヘリパッド建設資材を止めることが、実際に工事を止めることにつながる。明日3日(土)はN1表ゲートでの集会が午前6時から開かれる。多くの人に参加してほしい。