２３日は午前中所用があり、お昼過ぎから高江に行った。Ｎ１ゲート前では工事が続けられ、新たなゲートや監視カメラが設置されていた。さらに坂道沿いに簡単なフェンをが設置する作業が進められていた。
前日まで講義のテントがあったとは思えないような変わりようだが、空から眺めて悲しみと怒りに震えている人もいるだろう。それを思えば、けっして阻止・抗議行動をあきらめることはない。
ゲート周辺の整備が終わると、坂道の途中に見えるオレンジ色のパワーショベルと黄色いキャタピラートラックを使って、砂利を敷き詰める路盤整備が行われる。２０１１年の３月まで行われたＮ１の工事では、ゲートが封鎖されていたのと阻止行動で大型ダンプカーが横付けできなかっので、人の手で砂利が入った土のうを運んでいた。そのため入り口から４００メートルほどしか砂利を敷き詰めることができなかった。
今回、政府・沖縄防衛局は機動隊を使って、砂利搬入に対する阻止行動を片っ端から排除する構えだ。一方で、オスプレイパッド建設予定地までは２キロ近くあり、途中土砂崩れなども起こっている。道幅が狭いところもあり、工事用道路の建設は簡単ではない。
ただ、Ｎ１裏側（東側）の入り口を含め、いったん道路が造られると、オスプレイパッド自体の建設は簡単なものだ。森林を切り開いて直径７５メートルの平坦地を造成し、真ん中に直径４５メートルの接地帯（着陸帯）、周辺に幅１５メートルのむ障害物隊を造る。接地帯は厚さ５０センチの砂利を敷き詰めてその上に野芝を植え、無障害物隊はチガヤを植えるだけだ。
政府・沖縄防衛局はＮ１と同時にＨやＧ地区でも、同時に工事を進めるとしている。ただ、現場に至る道路は限られており、道幅も狭い。重量制限のある新川ダムの堤防も通らないといけない。阻止・抗議行動のやり方はいろいろある。工事自体は簡単でも、資材搬入や作業員の移動などは簡単ではないのだ。
キャンプ・シュワーブのゲート前と違い行動範囲が広くなるので、阻止・抗議行動には多くの人手が必要となる。また、各地点に行く道路など周辺の地理も覚えないといけない。県内はもとより、全国から多くの人が高江に駆けつけてほしい。
前日、Ｎ１に阻止・抗議行動が集中している間に、Ｎ１裏やＨやＧ、Ｎ４地区でも新たなゲートが設置されている。Ｎ１裏のテントや車両には８月５日までに撤去しないと所有権を放棄したものとみなす、という沖縄防衛局や米軍の文書が貼られており、強制撤去の動きが始まっている。この地点からの道路整備も必要であり、警戒が必要である。
上の写真３枚は、ＨとＧ、Ｎ４に向かう道路に造られた新たなゲート。ここから先には海水揚水発電所があり、その入り口をふさぐ形でフェンスと扉が設置され、両脇には監視カメラも設置されている。もともとＨ地区の近くにゲートがあり、車とテントが置かれていたのだが、そこにも行けないようにずっと手前で市民を阻止しようというわけだ。
こうやってゲートを作ると、抗議行動を排除するための防御が強化される反面、資材搬入に手間がかかるようになる。いちいちゲートを開けないとトラックは入れないし、狭い農道を通ってここに着くのも簡単ではない。ヘリコプターを使うというが、費用対効果を考えたうえでそれでも、ヘリで砂利を搬入するというのだろうか。
こちらはＮ４の入り口に設置されたゲート。写真を撮ろうと思って車を一時駐車すると、立っていた沖縄防衛局員が、どけるように言ってきた。理由の説明を求めてカメラを向けると、何も答えきれなくなった。警察と同じように全国から集められた防衛局員が、沖縄や現場の状況も知らずに上からの命令に従っているだけで、ロボットに等しい。
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沖縄の「負担軽減」「安全」を強調して、あたかも沖縄県民のことを考えているかのように言っているが、危険な米軍基地を沖縄に押し付け、沖縄の中でたらい回ししているにすぎない。自分たちが住んでいる地域で「負担」を分けもという気持ちはさらさらなく、沖縄に犠牲を強いている虫の良さを自覚しようともしない。それこそ「醜い日本人」たちである。
閑話休題。某映像を見て、私が機動隊員に殴られて怪我をしたのではないか、と心配している人がいるようだ。かすり傷一つなく元気でやっているのでご心配なく。機動隊員のパンチはすべてかわしているが、こぶしで殴り掛かってきた事実は映像の通りなので糾弾したい。