12日は午前中に所用があったので、お昼前に高江に行きヘリパッド建設への阻止・抗議行動に参加した。前日に続き、午前5時過ぎにプレハブや簡易トイレなど事務所、宿泊所などの資材が、北部訓練場のメインゲートから搬入されたという。ヘリパッド建設に向けての準備が進められている。午後12時半前には、資材を降ろした大型トレーラーなどが機動隊に守られ次々と出ていった。
https://www.youtube.com/watch?v=B__knKdom_E&feature=youtu.be
北部訓練場のメインゲート前では、出入りしようとする作業車や米軍車両への抗議が、午後6時頃まで続けられた。抗議のたびに沖縄県警機動隊に強制排除されるのだが、こういう時に必要なのは人の数だ。中南部からは辺野古よりもさらに遠いのだが、数百名単位で人が集まらないと止めようがない。
これまでの高江のヘリパッド建設工事と大きく違うのは、機動隊が常駐して弾圧態勢を強化している点である。日本政府・防衛省はそれだけ高江のヘリパッド建設に力を入れている。辺野古の新基地建設が中断に追い込まれていることへの腹いせや、翁長知事を揺さぶる目的もあるのだろう。辺野古が進まない分、高江で成果を出して米政府に媚びたいのだろう、安倍親米隷従政権は。それだけ高江の状況は厳しさを増していることを認識したい。
メインゲートから離れた場所でも米軍車両に抗議行動を行った。人がいれば広範囲に活動を展開し、機動隊を分散させることもできる。そのためにもこれまで高江の阻止・抗議行動に参加し、地の利や行動の仕方を知っている人が要所にいて、ゲリラ的に動き回る必要がある。高江は辺野古と違った厳しさがあるが、やらねばならない。
沖縄防衛局がレンタカー10台ほどに乗って、N4や新川ダムなど各所で監視活動を行っている。乗っている局員は日替わりで動員されているらしく、それほど熱心にやっているようには見えない。とにかく大量に動員することで、熱心に活動しているように見せたいらしい。実に税金の無駄遣いとしか言いようがない。
新川ダムにいた防衛局員は、トイレの真正面に駐車して車両をチェックしていた。私の方から彼らの方に行き、「君たちはトイレの真正面で男が二人監視していて、女性がどういう気持ちになるのか考えないのか。それだけのデリカシーもないのか。このトイレは観光客もよく利用するが、地域の観光の迷惑になっていることを考えないのか」と注意したら、慌てて場所を変えた。
横に泊まっている黒いワゴン車には、民間警備員が乗っていて、沖縄防衛局員を守っているらしい。バカバカしいほどのこれも税金の無駄遣いである。「あとでミーティングの時に、トイレの前で監視するのは止め、別の場所でやるよう言いなさい」と話したのだが、明日どうなっているだろうか。なんとまあ、情けない連中であることか。
機動隊の中には過剰適応して、暴力をふるえることに酔っている輩もいる。このマスクで顔を隠した機動隊員も目がイッテいるが、こちらを何度も突き飛ばし、カメラを持った腕を叩き、最後は映像を取られてまずいと思ったらしく、カメラを奪い取ろうと私を押し倒してきた。
https://www.youtube.com/watch?v=ljPY3TN48PI&feature=youtu.be
人を仰向けに倒して膝で押し、肋骨を折ろうとするのは機動隊のよくやる手口だ。それをやろうとしてできず、カメラも奪い取れないのに苛立ったらしく、(基地の)中に運べ、という指示が飛んだ。機動隊数人が私の腕をねじったり、アキレス腱を固めたり、首を絞めたりしながら基地の中に運び込んだ。
こちらは何もしてないので、採証した映像で確認しろ、と私服刑事数人に言ったら、結局、映っていたのこのマスク男の暴力だけだったらしく、5分ほどでゲートの外に出された。市民が少しでも抵抗すれば、公務執行妨害だ、と喚いて罪をでっちあげ、逮捕する。そうやって、市民が手出しできない状況を作ってから、一方的に暴力をふるうのが、機動隊の卑劣なやり口である。
辺野古でも高江でも機動隊の暴力に守られて工事が進められている。県警に守られている米兵たちは沖縄人同士の対立をあざ笑い、反省もなく犯罪を犯す。県警は米軍の許可なくして基地内の捜査はできず、証拠すら集められない。それでいて米軍には尾を振り、市民には牙をむく。日本国家権力の末端をになう者たちの情けない姿である。