6月に入った。1日は午前中、キャンプ・シュワーブのゲート前に行って座り込みに参加した。元海兵隊員の軍属による女性殺人・死体遺棄事件に対する怒りの抗議行動が連日続けられている。1日は新ゲートの出口をふさぎ、米軍車両に対して抗議が行われた。
新ゲートに向かって左側は車両が通れるだけの空間が十分に開いていた。県警機動隊が座り込んでいる市民のまわりを囲っていたが、強制排除はしなかった。彼らも空いているところから通ればいい、という判断だった。
ところが米軍憲兵隊が指示して軍警備員に道路をふさがせ、並んでいる車両を移動させないようにしていた。意地でも座り込んいる市民を強制排除させ、車を出そうという魂胆だ。しかし、県警は動かないまま膠着状態が続いた。座り込みの市民からは、県警がんばれ!米軍の言いなりになるな、という声が飛んだ。
午前11時半を過ぎ、米軍も県警が自分たちの思い通りに動かないことに気付いたらしい。軍警備員に指示を出して、座り込んでいる市民の横の空いている場所から車を出すようにした。11時45分に先頭のYナンバー車両がゲートを出ると、解体工事で出た鉄筋や廃棄物を積んだトラックなどが列をなして出ていった。
ゲート前では米軍と直接対峙し、米軍が音を上げて車を移動させるまで座り込みを貫徹したことに歓声が上がり、勝利の歌が歌われた。
辺野古新基地建設工事が中断して以降も、米軍の凶悪犯罪が続いている。米軍が好き勝手に訓練し、沖縄を植民地のように使い、犯罪をくり返す。基地ある限り米軍犯罪の犠牲者が絶えることはない。それなら沖縄県民はどうするのか。集会をやって終わりでいいのか。
もっと米軍に対して直接的な抗議をやるべきだ。そういう思いでゲート前に多くの市民がやってきている。私自身、所用が続いてなかなか行けないでいるのだが、1時間でも2時間でもいいから、ゲート前の抗議行動に参加してほしい。具体的な形にして示さないと、米軍にも米政府にも沖縄の怒りは伝わらない。