29日に鳥取県で講演をした。鳥取に行くのは初めてだったので、早めに行って少しでも地域を知ろうと思い、27日に沖縄を出たのだが、乗り継ぎの羽田空港で足止めを食らった。
鳥取行きの飛行機に乗ろうとしたら、100メートルほど離れた滑走路で大韓航空機が事故で立ち往生し、消火活動が行われていた。飛行機に乗っても窓の向こうでは消火活動が続き、消防車が30台ほど並んでいた。
結局、滑走路がすべて閉鎖され、17時まで全便欠航となり、羽田空港は大混乱。7時間ほど待たされてやっと鳥取行きの最終便に乗れた。鳥取市内のホテルに入ったときには夜の9時前で、疲れた1日だった。
翌日は県立博物館とその近くにある仁風館を見学した。鳥取県の自然や歴史をにわか勉強したのだが、動植物の生態が興味深かった。沖縄との違いは自然や歴史だけではない。米軍基地の有無が沖縄との社会環境の違いを際立たせている。
ヤマトゥで話すたびに、沖縄の基地被害の実態をどれだけ伝えきれているか、という思いが湧く。百聞は一見に如かず、という言葉もあるから、できるだけ写真や動画を使って話すようにしている。沖縄から持って行った新聞も掲示してもらった。米兵・米軍属による犯罪が発生する沖縄の状況が伝わっていればいいのだが。
http://www.nnn.co.jp/news/160530/20160530004.html
一部が私の講演で二部は辛淑玉さんとの対談だった。辛さんや実行委員会の皆さんには、いつもながら丁寧に対応していただいた。深く感謝したい。
もし辺野古新基地建設の工事が再開されたら、一人でも多くの人が現場に支援に来てほしい。その一助になればと、中断期間中のいま各地に行って講演をしている。もちろん、まずは再開されないように取り組まねばならない。そのためには全国から辺野古新基地反対の声を上げなければならない。
キャンプ・シュワーブのゲート前では、米軍属による殺人事件への抗議が連日行われている。新基地建設工事が中断しても、米軍による事件・事故は止まらない。米兵に対する教育で沖縄県民を侮蔑しているのだから、止まるはずもないのだ。沖縄県民が怒りを行動で示さなければ、いつまでもなめられて米軍犯罪がくり返される。