読谷村史編集委員会編『読谷村史 第五巻資料編4「戦時記録」上・下巻』(読谷村役場発行)をインターネット上で読むことができる。貴重な記録や証言をこのような形で読むことができるのは有り難いことだ。
http://www.yomitan.jp/sonsi/index.htm
上巻に「昭和十九年十二月 内務規定 山第三四七五部隊」の「附録第四 軍人倶楽部ニ関スル規定」が掲載されている。軍人倶楽部=慰安所に関して、管理・営業・使用方法などが軍によって詳細に規定されている。沖縄戦における慰安所・慰安婦問題が論じられるときに、必ずと言っていいほど論及される資料である。「要塞建築勤務第六中隊の陣中日誌」の次に出てきます。
http://www.yomitan.jp/sonsi/vol05a/chap02/sec03/cont00/docu091.htm
同資料に関しては、過去に以下のような出来事があった。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-95309-storytopic-86.html
1999年8月、開館を翌年にひかえた沖縄県の新平和祈念資料館の展示内容が、監修委員の知らない間に、当時の稲嶺恵一知事の指示で改ざんされ、大問題となった。久手堅氏の行動は、稲嶺知事に抗議するものであった。稲嶺知事は「国のやったこと、国策を批判するようなことはいかがなものか」と改ざんの意図を語っていた。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-95206-storytopic-86.html
仲井真知事による第32軍司令部壕説明板の「慰安婦」「住民虐殺」削除問題に接して、多くの人が稲嶺県政下でおこった新平和祈念資料館の改ざん事件を思い出し、既視感を覚えただろう。仲井真知事の本音も、13年前の稲嶺知事と同じではなかろうか。
普天間基地について「県外移設」を口にし、一見国と対立しているように見えるが、実際には国にへつらい、国にとって不都合な事実を隠蔽しようという情けない姿をさらしているのが、仲井真知事の実態である。