3月22日午前11時14分から15分にかけて、大浦湾を長島方向に向けて漕いでいたカヌーチームに、民間の警備会社・マリンセキュリティの警備船「きりしま」が至近距離まで接近し、カヌーの進路妨害を行うなど悪質な危険行為を行った。上の写真は時系列で載せている。
カヌーと比較すれば「きりしま」の大きさが分かるだろう。カヌーからすれば、こういう大きな動力船が接近するだけで脅威である。衝突して転覆し、スクリューに巻き込まれたら死亡事故につながる。衝突しなくても、船が起こす波を受けただけで転覆する危険があるのだ。
当日、私は抗議船「ちゅらうみ」に乗って近くから見ていたが、「きりしま」は意図的に舵を切ってカヌーの列に接近し、進路をふさぐ形で割り込んできた。カヌーは向かい風が強いなか、洗い波を乗り切って必死に漕いでいた。そういう状況下で「きりしま」が行った行為は、ただの威嚇や嫌がらせではすまない犯罪行為である。
「きりしま」の行為は陸で例えれば、走っている自転車の列に大型トラックが接近し、車列に割り込んで進路妨害をやるようなものだ。現在、国と県が裁判で和解し、海上保安庁ですら何の規制も行っていない。そういう中で、ただの民間警備会社であるマリンセキュリティが、いかなる権限があってカヌーの進路妨害を行っているのか。
沖縄防衛局はマリンセキュリティに対し、カヌーにぶつけてもいいから嫌がらせをやって脅かし、漕げないようにしてやれ、とでも指示しているのか。3月22日の午前11時14分から15分にかけて「きりしま」を操船していた人物は誰か記録に残っているだろう。操船者と乗船者、およびマリンセキュリティは危険行為に対し説明義務がある。
今やったことは写真に撮っているからな。あとで告発するからな。そう「ちゅらうみ」から抗議すると「きりしま」はカヌーから離れ、一定の距離をとって並走していた。そのこと自体が、接近と進路妨害が意図的だったことを示している。このような危険行為を許しはしない。株式会社マリンセキュリティの悪質な危険行為を強く糾弾する。