3月17日に東村高江のN1ゲート前で、ヘリパッド建設に反対する集会が開かれたので参加した。辺野古の埋め立て工事が中断している間に、高江の方で工事が再開されることを警戒して390人(主催者発表)が集まった。
名護を出るときは晴れていたが、大宜味村に来たあたりから雨が降り出し、高江の新緑は雨にけぶっていた。高江住民の会をはじめ各団体のあいさつが続き、参議院選挙に立候補予定の伊波洋一氏もあいさつに立った。
ゲートをふさいでいる車両を排除しようとする動きやN4ゲートへの監視カメラ設置など、沖縄防衛局はいつもながら姑息にうごめいている。自分たちは前面に出ず、警察や警備員の陰に隠れて、作業員を動かす。沖縄県民を欺き、基地を押し付けることを仕事とする卑怯かつ愚劣な連中である。油断はならない。
何かあれば、すぐに高江に駆け付けられる態勢を整えておきたい。
N1ゲートから北に行ってアオバナハイノキやクロバイの花を眺めた。来週あたりが見頃かもしれない。安波ダムのカンナの花が雨に濡れて鮮やかだった。
https://www.youtube.com/watch?v=05TxMgjYb4c&feature=youtu.be
安波ダムの北側で米軍が野営訓練を行っていた。一瞬、戦場に迷い込んだか、と思うような光景だ。
市民が使用する道路のすぐそばで、小銃を手にした米兵が歩き回っている。近くには子供たちが自然学習をする学びの森もある。世界自然遺産だの、国立公園だのという前に、こういう沖縄の異常な現実をどうにかしなければならない。
北部訓練場を全面返還し、細切れではなく広範囲で保護区を設定するのでなければ、ノグチゲラやヤンバルクイナなどの生息環境を守ることはできない。ヤンバルの自然は人間だけのものではない。ましてや殺戮と破壊のための訓練場所であってはならない。
沖縄基地は米軍基地に依存している、というデマを垂れ流し、沖縄に米軍基地を押し付けているという後ろめたさを拭い去ろうという動きもある。しかし、基地は沖縄経済の阻害要因、という認識は着実に広がっている。
辺野古新基地建設反対と高江ヘリパッド反対を同時に進め、沖縄にはもう米軍基地はいらない、という姿勢を明確に示したい。