16日は朝、松田ぬ浜で監視・抗議活動に向かうカヌー6艇を見送った。向かい風が強かったが、訓練を終えたばかりの米軍の水陸両用車の前を、カヌーは長崎(辺野古岬)を目指して力強く進んでいった。
基地内では松田ぬ浜を分断する米軍フェンスのそばが、大きくえぐれている。浜のモクマオウの茂みを抜けてきた雨水の流れが、フェンスにさえぎられて蛇行し、浜の砂がえぐられていると考えられる。フェンスだけでもこれだけの影響を及ぼすのだ。埋め立て工事が進めば、周辺の環境にどれだけの影響を与えるか。
浜からキャンプ・シュワーブのゲート前に移動して、抗議集会に参加した。同基地所属の海軍兵が13日に準強姦容疑で逮捕されている。さらに、そのことにゲート前で抗議していた市民に、米兵が中指を立てて侮辱し、追究しようとした市民を軍警備員が不当拘束するという事態まで生じている。怒りがさらに強まって、ゲート前では激しい抗議の声が上がっていた。
抗議の意思表示として路上に寝そべり、米軍基地撤去!を訴えた。沖縄県警と警視庁の機動隊はいっさい手出しができなかった。
この日は辺野古上空をMV22オスプレイ1機が旋回飛行し、タッチアンドゴーの訓練をくり返していた。政府や沖縄防衛局は、新基地ができてもオスプレイは海上で飛行訓練をするだけだという。この現実を見れば、そういう嘘が恥もなくよく言えるものだ、とあきれる。
午後4時過ぎからは名護署前に行き、前日不当拘束された男性の解放を待った。もとより軍警備員のでたらめな拘束であり、1日ですぐに解放された。名護署への抗議のあとは解放された喜びで湧いた。座り込め…の歌声が名護署前で響いた。