5日は土曜日で参加者が多く、カヌー21艇で辺野古側と瀬嵩側に分かれて海上行動を行った。瀬嵩側ではカヌー8艇で辺野古弾薬庫下のフロート付近まで漕ぎ、抗議船2隻とともに浜で行われている工事用道路建設に抗議を行った。
浜ではキャタピラー式トラックで運んできた割栗石を詰めた網袋をバックホーで下ろし、その上に鉄板を強いて仮設道路を造る工事が進められている。辺野古崎付近の工事が文化財調査のため進められないので、この浜一帯から道路建設を始めたようだが、この場所でも名護市教育委員会の試掘調査はまだやられていない。とにかく目に見えるところで「本格着工」を示そうという、日本政府・沖縄防衛局の焦りと強引さが表れている。
午前と午後の2回、カヌーと船でフロートを越え浜をめざしていった。海上保安庁のゴムボートが拘束しようとするのを振り切り、数艇のカヌーが浜のすぐ近くまで行って、工事を止めるよう抗議した。
辺野古側の海底ボーリング調査は、4日に長島近くの小型スパッド台船が撤去され、解体・陸揚げされている。長島近くのもう一基のスパッド台船は、海に掘削棒が下りたままとなっている。午前中はカヌー13艇で監視活動を行ない、途中から瀬嵩側に移動して合流した。
午後の抗議行動の際、海保のゴムボート・GB14が市民の抗議船に衝突し、船べりを破損させるという事故が発生した。これまで何度もGBが体当たりしてきて抗議船を破壊し、ラブ子号の転覆事件も引き起こしている。現場で抗議し、海保が写真を撮って計測していた。
この日は帆掛けサバニ3隻が大浦湾に姿を見せた。浜で昼食をとったあと、午後の行動に向かう際にあいさつを交わしたが、実に優雅な姿でやんばるの海の原風景を見せてくれた。
方法は違っても、辺野古の海・大浦湾を守ろうという思いで海に出る人たちはみな仲間である。カヌー、動力船、サップ、帆掛けサバニ、ウインドサーフィンなど、多様な形で海上行動がなされると面白いし、運動も広がっていくだろう。
6日は午後から名護署前に行き、前日不当逮捕された3名の激励行動に参加した。雨が続くなか、名護署前では午前中から夕方まで、断続的に抗議と激励行動が行われている。取り調べのために那覇地検に移送されるメンバーを、名護署前に集まった市民が声援を送り励ました。