サップで海上抗議行動を行っているチーム「ひやみかち」メンバーの伝えるところによれば、15日のお昼頃、3台目のスパッド台船が大浦湾の長島近くに設置されたとのこと。11日に設置されたスパッド台船と並び、6月末にに台風で中断する前の場所で、海底ボーリング調査が再開される。
前回はフロートからすぐ近くにあるので、抗議に参加したカヌーメンバーの半数ほどがスパッド台船に到達した。沖縄防衛局や海上保安庁は当然、そのことを踏まえて警備体制を強めている。フロートを何重にも張り、民間警備会社・マリーン・セキュリティーにカヌーの妨害をさせ、海保のゴムボートもカヌーがフロートを越えると即座に拘束を始める。
そういう何重もの障害がある中で、それでも目の前で行われる海底ボーリング調査を傍観しているわけにはいかない。翁長知事が埋め立て承認取り消しを表明した今日、政府・沖縄防衛局がそれを無視して調査を強行するのは、昨年の県知事選挙で示された沖縄の民意を踏みにじるものだ。それに抗議し、強行を許さないために取り組むのは県民の権利だ。
力で押しまくれば沖縄県民はいずれ泣き寝入りし、あきらめる。そう言わんばかりの仕打ちがゲート前や海上で連日、機動隊や海保の暴力的弾圧を使って行われている。それに屈してしまったら、沖縄の将来はどうなるだろうか。海底ボーリング調査も残り5地点であり、今回スパッド台船が設置された場所が、抗議に近づける最後の地点になるかもしれない。
したたかに、粘り強く、勇気をもって海とゲート前で抗議行動に立ちあがりましょう。