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Channel: 海鳴りの島から
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陸と海で強行される新基地建設に向けた作業

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 13日もキャンプ・シュワーブのゲート前では作業車への阻止行動が取り組まれ、車窓からその様子を見ながら海上行動のテントに向かった。

 ぐり石を積んだダンプカー3台が市民の座り込みで立ち往生していたが、機動隊に市民が強制排除されてゲートに入っていった。

 一目でヤマトゥンチュ―と分かる機動隊員がゲート前で弾圧を行っている。警視庁から送り込まれた暴力部隊で、安倍政権の意を受けて沖縄弾圧の先兵となっている。沖縄の民意を政府が力でねじ伏せようとする状況を現代の「琉球処分」と表現する人もいる。この連中が弾圧すればするほど、沖縄の反発と怒りは強まっていくだけだ。

 13日は朝、カヌー17艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古崎を通って長島に向かうと、大浦湾の沖に停泊している2隻のクレーン付台船が見える。

 長島近くのスパッド台船は、掘削棒は下りているが作業員の姿はなく、午前・午後と海底ボーリング調査は行われていなかった。

 前日12日に米軍のリゾートビーチ沖に設置された2台目のスパッド台船のまわりを作業船が動き、台船の上に作業員の姿も確認できた。こちらの台船の準備に集中しているようで、カヌーチームは14艇が大浦湾に出て、もう1台のスパッド台船が準備されるかを含めて作業の様子を監視した。

 午前と午後の2回、カヌー14艇で抗議船3隻と連携しながら、作業をしている2台目のスパッド台船を目指してオイルフェンスを越えた。かなりの距離があるのでカヌーは横1列となり、船のマイクで抗議しながらゆっくりと進む予定だったが、オイルフェンスを越えるとすぐに海上保安庁のゴムボートによる弾圧が始まった。

 カヌーを漕いで海保と対峙しながら写真やビデオをとる余裕はない。海保に拘束されてからしかとれないのであまり写真がないが、足をつかんで強引にゴムボートに引きずり上げようとするのに、カヌーメンバーが懸命に抵抗していた。

https://www.youtube.com/watch?v=gSGXwaer_ao&feature=youtu.be

 ゲート前では機動隊、海では海保の弾圧があってはじめて、辺野古新基地建設は進められる。海底ボーリング調査が始まり、海保の弾圧も一段と強化されている。

 前日には海上保安官にライフジャケットの襟をつかまれて首を絞められ、体調不良を訴えるカヌーメンバーが出た。抗議する女性を小ばかにしたように笑う若い保安官もいる。しかし、そういう行為は余計に抗議する意思を高めさせるだけである。

 

 キャンプ・シュワーブの辺野古崎付近では、バックホー8台が動き解体作業を進めていた。前日からクレーン車も動いており、連日運び込まれているぐり石との関連が気になる。

 3重、4重に張り巡らされたフロートやオイルフェンスを越え、海保の弾圧を跳ね返して抗議行動を行うのは容易なことではない。しかし、翁長知事が埋め立て承認を取り消しを表明した今日、陸と海で新基地建設に向けた作業はいったんすべて停止するのが筋だ。

 翁長知事の決断は、昨年の県知事選挙で示された沖縄の民意に支えられている。それを踏みにじる日本政府の姿勢、行為が理不尽なのであり、作業強行はもとよりフロートやオイルフェンスで辺野古の海・大浦湾を分断すること自体が許されない。

 明日以降もフロートやオイルフェンスを越えて抗議行動が行われる。ぜひ日曜日のカヌー練習に参加して、大浦湾で漕げるだけの体力と技術を身につけ、海上行動に参加してほしい。

 


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