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Channel: 海鳴りの島から
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資料:名護市議会意見書(2015年6月30日可決)

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キャンプ・シュワーブにおけるボーリング調査結果の情報提供と、同地域内埋葬地の発見と速やかなる戦後処理を求める意見書

 平成18年末から平成19年にかけて、那覇防衛施設局(現沖縄防衛局)は、普天間飛行場代替施設移設事業に係る兵舎移設建設のため、直径66ミリの穴を15メートルの深さまで掘って土質を調べるため、9カ所でボーリング調査を行ったことが、平成19年2月3日の新聞報道で明らかになりました。名護市教育委員会は、これらボーリング調査でのコアの提供を申し入れたが、那覇防衛施設局(現沖縄防衛局)が、提供はできないが貸し出しはできるとの回答をした。しかし、いまだにコアに関する情報は名護市教育委員会に提出されていません。キャンプ・シュワーブ一帯の埋蔵文化財を調査する上で、ボーリングのコアは絶対に必要な情報です。

 平成27年6月25日、名護市教育委員会は、キャンプ・シュワーブ基地内周辺の埋蔵文化財確認のため、キャンプ・シュワーブ基地内周辺と辺野古弾薬庫の一部及び美謝川に係る試掘を行うことを発表しました。試掘ポイントは11地区331カ所に及びます。この中には、戦後直前から、伊江島、今帰仁と近傍から集められた住民の収容所、大浦崎もポイントに入っています。同地域には、収容所で亡くなった人々が埋葬されたとも言われています。遺骨収集など、戦後処理が急がれています。キャンプ・シュワーブ地域一帯の埋蔵文化財確認の試掘に関し、下記の事項が速やかに実現されるよう強く求めます。

1.平成18年末から平成19年にかけて行った、ボーリング調査でのコアを名護市に提供すること。また、コアに係る写真などの情報提供を行うこと。

2.美謝川周辺一帯は、美謝川集落住居跡地がある。また、同一帯には琉球王朝時代の「宿道」がある。したがって、この一帯の歴史遺産の保全を図ること。

3.キャンプ・シュワーブ内埋葬地の発見と遺骨収集など、速やかな戦後処理が行われること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成27年6月30日

沖縄県名護市議会

※ 宛先は総務大臣、厚生労働大臣、文化庁長官、沖縄防衛局長、沖縄県知事となっており、同内容で決議もあげられている。

 

 


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