26日は今年のカヌーの活動最終日で漕ぎ納めとなった。沖縄防衛局は結局、9月中旬以降、年内は海底ボーリング調査を再開することができなかった。台風や選挙があったとはいえ、海上での抗議・監視行動が休むことなく取り組まれてきたからこそ生じた結果である。3ヶ月半にわたって海底ボーリング調査を止めたことの意義は大きい。
いつも通り、浜を出てフロート付近を通り、まずは辺野古崎を目ざした。今日も辺野古崎付近の建物の解体工事が行われている、アスベストが問題となった3棟の兵舎のうち、北側の1棟はすでに解体されて姿が見えない。26日もバックホーが2台以上動いていて、荷物を積んだトラックが移動する様子が海から確認できた。
大浦湾を北に向かって漕ぎ、カヌチャベイホテルの近くまで漕いでサンゴを眺めた。私が子どもの頃、今帰仁村の海も子どもが歩けるような浅い所にさえ、多くの枝サンゴやテーブルサンゴがあった。旧暦3月の浜下りに、家族で貝を取りに行くときは、サンゴの枝でよく足を傷つけた。残念ながら今はそれも昔話となった。海面下のテーブルサンゴはまだ小さいが、50センチ、1メートルを超えるまで成長してほしいものだ。そのためにも新基地建設による海の破壊を許さない。
戻りは追い波となって楽だった。長島の間を抜けて辺野古のリーフ内に戻り、フロート付近で最後の練習をして浜に戻った。今日は浜に上がって休憩をとることもなく、カヌーを漕ぎ続けてカヌチャベイホテル近くまで往復した。5時間近くカヌーに乗り続けて腕よりも足がきつかったが、9月中旬以降、練習に力を入れることができたので、みなカヌーを漕ぐ力が向上した。
年が明ければ、日本政府・防衛省・沖縄防衛局は海底ボーリング調査を再開する。力を尽くしてそれを阻止し、辺野古の海、大浦湾を守りましょう。沖縄にこれ以上破壊と殺戮のための軍事基地を造らせてはならない。改めてそう決意してカヌーの漕ぎ納めをした。