24日は朝、浜で準備をしていると高校生の団体がやってきた。ヘリ基地反対協の安次富さんの説明を受けながら、フェンスの向こうのキャンプ・シュワブの様子などを見学していた。
前日は祝日で12名がカヌーの練習に参加したようだが、24日は5名と少ないメンバーで練習を行った。いつも来ているメンバー中心なので、距離を漕ごうということで瀬嵩の浜まで往復した。
いつものようにフロート付近を通って辺野古崎に向かった。この日は午前中、大浦湾よりも辺野古崎までのリーフ内の方が波が荒れていた。辺野古崎付近では24日も建物の解体工事が進められている。22日にフェンスの向こう側に見えた鉄筋の残骸は片付けられていた。仮設桟橋設置に向けて、建物を解体して整地作業が進められている。フェンスが取り払われたときは、辺野古崎付近での実質的な埋め立て工事が始まる。
24日は第3次安倍内閣が発足した。防衛大臣のみ交代し、中谷元・元防衛庁長官が就任した。23日付琉球新報は、年明けの5日から浮き桟橋の設置作業が行われる予定と報じている。その前には海上保安庁のゴムボートや巡視船が姿を現す。5日はまずオイルフェンスの設置をめぐって海保との応酬がある。1艇でも多くのカヌーが海に出たい。
安倍首相にとって選挙で示される沖縄の民意とは、自分に都合のいいものだけが意味を持つ、ということだ。沖縄には民主主義は適用しない。首相がそれを公然と示す。日本とはこういう国なのだ。沖縄人は徹底的にバカにされているのであり、これに怒りきれなければしぴたい(腰抜け)でしかない。今すぐ独立できないなら、年明けから何をしなければならないか。安倍首相の指示を受けて、沖縄防衛局は1日も早く土砂を海に投じようとしている。海でもゲート前でも、何としてもそれを阻止しなければならない。
大浦湾を見下ろす沿岸の高台ではプレハブの増設作業も行われている。クレーン車が作業をしている左側のプレハブは22日時点では無かった。使用するのは建設業者か海保か分からないが、埋め立て工事に向けてのものであることは間違いない。プレハブからは大浦湾の素晴らしい景観が眺められるだろうに。そこを拠点にちゅらうみ(清ら海)の破壊にいそしまなければならない人たちは胸が痛まないのだろうか。
24日も大浦湾や辺野古のリーフ内など数カ所で潜水作業が行われていた。
途中、休憩した浜の崖にはジャーナ(苦菜)の花が咲いていた。この季節はジャーナやスパンプ(ツワブキ)の黄色い花が目を楽しめさせる。オキナワギクの白い花も崖のあちこちに見られた。
昼食は瀬嵩の浜でとった。弁当だけでなく温かいみそ汁や差し入れのパン、シュトレンもあり有り難かった。くゎっちーさびたん。
昼食後、瀬嵩の浜からカヌーを漕いで長島の北側まで行き、長島の間を抜けてリーフ内に入った。帰りは向かい風で大浦湾を渡るのに時間がかかったが、年明けの作業再開に備えて24日は練習量を増やしたので、いい練習になった。辺野古崎の岩場付近を通り、フロート周辺で練習をして午後3時頃に浜に戻った。