19日はカヌーとサップあわせて18艇が練習に参加した。しばらくは海上での作業がないと分かっていても、これだけの人が寒いなかを練習に参加している。辺野古の松田浜を出ると向かい風が強く、カヌーを漕ぐのに苦労したメンバーもいたが、風と波に逆らって漕ぐのはいい練習になる。途中、フロートの所で休憩してから辺野古崎へ向かった。
辺野古崎周辺では、18日も潜水作業と建物の解体作業が行われていた。バックホーが2台動いているのが見えたが、アスベストの使用が問題となった建物も、除去がすみしだい解体が進められているのだろう。解体後に瓦礫を埋め立てに使用する問題も指摘されている。更地になれば仮設桟橋や仲仕切り護岸など、実質的な埋め立て工事の作業ヤードとして使用される。練習をしながら作業内容の観察も怠ることができない。
仮設桟橋の設置が問題となっている辺野古崎周辺は、工事が始まればすぐに抗議行動の中心地となる。その前に海岸の岩場の状況を熟知しておかないといけない。特に海面すれすれに隠れている岩に乗り上げてカヌーを壊さないように、その位置を記憶しておく必要がある。カヌーでしか入れない浅瀬であり、岩の間を抜けて抗議できるように、この付近での練習も重ねている。
辺野古崎の岩場を抜けて大浦湾に出ると、追い風を利用して全員で瀬嵩の浜を目ざして漕いだ。大浦湾は横波に注意が必要な状態だったが、バディと班でお互いの様子を確認しながら瀬嵩の浜まで漕ぎきった。
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浜で休憩をとったあと、船で辺野古崎まで曳航してもらった。今度は向かい風で、波に揺さぶられ、飛沫を全身に受ける。カヌーを漕いでいるときは体が温まっているが、曳航時は風と波飛沫で体が冷える。みなウェットスーツの上にウインドブレーカーや雨合羽をつけて防寒具にしている。
辺野古崎から浜までは自力で漕ぎ、途中、フロート付近で練習をして浜に戻った。カヌーを片づけたあとは、カレーライスやジューシー、チムシンジ(肝煎じ汁)などの差し入れをご馳走になった。冷えて疲れた体へのヌチグスイ(命の薬)で有り難かった。感謝。