5日は台風20号の影響で風が強く、カヌーチームも海上行動を休みにして、ゲート前の抗議行動に参加した。この日、沖縄防衛局はアスベストを使用した施設の解体問題で、住民説明会は拒否したまま、辺野古区の評議員に限定して説明することでごまかそうとした。それに抗議して、沖縄防衛局の責任者に住民説明会を開くよう求め、ゲート前で抗議が続けられた。
5日に限ったことではないが、県内外から多くの人がキャンプ・シュワブ・ゲート前のテント村を訪れている。現場リーダーの山城博治さんが参加者に拡声器のマイクを渡してリレートークが続いた。
ヤマトゥから来た高校生たちが島袋文子さんの話に耳を傾けていた。沖縄戦を生き延びた島袋さんの生の声をいつまでも心にとどめて、これから先、自分たちが生きる社会のあり方に積極的に関わってほしい。
国道をはさんだ訓練場からは朝から射撃訓練の銃声が響き、物資や米兵を乗せた大型トラックやハンビーなどが新ゲートを頻繁に出入りする。鉄条網を大量に積んだトラックもあった。
そういう中、新ゲートの警備ボックス付近に設置された監視カメラの鉄柱に、トラックの荷台からはみ出した機械をぶつけて壊した米兵がいた。MPが来て事故処理をしていたが、民間の大型車両の運転手に比べれば、米兵の技術がかなり落ちるのは、ゲート前で観察しているとよく分かる。
こういう光景が日常と化している沖縄の異常さ。テント村のリレートークでうるま市から来た方が、沖縄は今でも植民地だ、と話していたが、その言葉を裏付ける光景だ。
沿道に並んで、県知事選挙に立候補しているオナガさんへの応援も行われた。カチャーシーの音楽が流れるなか、パーランクーやタンバリンが叩かれ、ノボリを持って踊りながら国道を行く車に、オナガさんへの支持を訴えていた。
抗議のさなか機動隊や海上保安庁とぶつかる激しい場面もあるが、一方で、テント村では歌声が響き、明るい雰囲気で交流が行われている。現場に来て初めて分かることも多いはず。ぜひ気軽に足を運んでほしい。