14日の高江は、3連休で沖縄旅行を楽しむ観光客が多く、やんばる路をドライブしているレンタカーが目立った。この数日、空には積乱雲が発達し、メインゲート前に時折雨がぱらつく。しかし、本格的な降りにはまだ遠く、やんばるの森は乾燥した状態が続いている。こういう時にMV22オスプレイが飛来し、北部訓練場で離着陸すれば、森に与える影響はそれだけ深刻になる。
沖縄県の環境影響評価審査会が、高江のヘリパッド建設に向けて沖縄防衛局が行っている自主アセスで、オスプレイを実際に飛ばして騒音実測調査をするよう答申を出している。学者というのはどこまで机上の議論をしているのだろうか。米軍や沖縄防衛局がN4のヘリパッドをオスプレイの訓練に使おうと狙っているのに、それを後押しするつもりか。
オスプレイの飛行を即座に止めさせ、沖縄から撤去させること。ヘリパッド建設を中止させること。それこそが今求められているのであり、実測調査のためにオスプレイを飛ばせとは、呆れて物も言えない。沖縄防衛局が「自主」的にアセスを行っているのは、やんばるの森を破壊していながら、あたかも環境に配慮しているかのように装うためだ。仮にオスプレイを使って実測調査をしても、ヘリパッド建設が止まるどころか、むしろN4での使用に道を開く結果にしかならない。
前日13日はN4内で草刈り作業が行われたが、ヘリパッド建設現場で工事は確認されていない。14日もN4のゲート付近から見える範囲で、工事は進められていない。一時、ヘリパッド建設業者の車の動きがあり、すぐに警戒態勢が取られたが、その後、特に変わったことはなかった。
14日は高江区の豊年祭が行われた。夜も監視行動が取り組まれていて見にはいけなかったが、やんばるのムラ・シマの伝統行事がさらに栄えてほしいものだ。