やんばるの森では、夏咲きのランやエビネが花を咲かせている。珍しく松の木に着生したカシノキラン(絶滅危惧?類)。種もいくつか付いている。一番下の写真は、子どもを守っているようだ。
鳥と蝉の鳴き声だけが聞こえる森で、オナガエビネ(絶滅危惧?類)の花を見ていると、森の生み出す美の力に打たれる。乱獲や乱開発にさらされることなく、毎年この場所で咲き続けてほしいものだ。白い花は珍しいとのこと。
サルノコシカケ科のキノコなのだろう。しっとりとした体から滲み出た水滴で飾られていた。
基地(北部訓練場)があるからやんばるの森が守られた、という意見に玉城長正さんが、基地あるが故に高率補助金で不必要な開発や林道工事が進められ、やんばるの森は破壊されてきた、と反論していた。その通りだろう。ダム建設や森林の皆伐による動植物の消滅は元より、網の目のように林道が張り巡らされたことによって、生物の生息域が分断され、森の乾燥化による荒廃が進み、乱獲のための侵入を容易にしているのである。
米軍(米国)は自然保護についてダブルスタンダードだ。自国の野生生物は守っても、辺野古の海を埋め立て、高江の森を破壊することについては意に介さない。日本政府は米国の求めるがままに、沖縄を差し出して恥じない。参議院選挙で自民党が圧勝すれば、沖縄の自然破壊と基地建設が加速する。それをくい止める一つの力として、選挙権を行使したい。