3月16日の午前11時過ぎから県選出の国会議員5氏が高江を訪れ、N4のオスプレイパッドの立ち入り調査を行った。玉城デニー衆院議員、赤嶺政賢衆院議員、照屋寛徳衆院議員、山内徳信参院議員、糸数慶子参院議員の5氏で、沖縄防衛局員の案内でN4のオスプレイパッド建設現場に入ると、1月に発生したオスプレイパッド南側のり面の崩落箇所を中心に現地調査を行った。
2月末に完成したとされる一つ目のオスプレイパッドと二つ目の建設予定地を視察したあと、N4のテント近くで5議員による簡単な報告会が行われた。沖縄防衛局によれば、オスプレイパッドの最終検査はまだ行われていないが、年度末までには行う予定という。相変わらず土砂崩れと工事の関係を否定しているようだが、崩落現場は無障害物帯というオスプレイパッド本体の一部であり、樹木の伐採から法面の造成、植栽、排水処理まで、繰り返し工事の影響を受けた場所である。オスプレイパッドの本体が崩れていて、工事と関係ない、と恥ずかしげもなくよく言えたものだ。
今回の立ち入り調査は、野党5議員で2月に結成した「うりずんの会」の最初の取り組みとのことで、高江について関心を持ち続けているし、今後もオスプレイパッド建設に反対していきたい、という決意が5議員から示されていた。N4のオスプレイパッドが集落に近く、県道のすぐそばにあること、崖に面した狭い場所に建設され、工事中に崩落が起こるなど危険な状態にあることを、5名の議員は自分の目で確かめたはずである。ぜひ国会で厳しい追及を行ってほしい。
沖縄防衛局が工事の完成を言うのなら、次はそれを使わせない取り組みを進める必要がある。今回の国会議員5氏による現地への立ち入り調査は、その大切なステップとなった。野党の国会議員の皆さんが、超党派で基地内への立ち入り調査を行ったのは、今回が初めてとのこと。その点でも意義深い調査であったし、県議会でも同様の取り組みを行ってもらいたい。全県をあげてオスプレイ配備反対を言うのなら、オスプレイの新たな訓練施設の建設と使用を許してはならないはずだ。