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Channel: 海鳴りの島から
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日米安全保障条約という名の沖縄危険強制条約

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 冬になり庭のスパンプ(ツワブキ)が咲き始めた。

 日差しがさすと黄色い花にミツバチが飛んできて蜜を吸っている。

 午後2時から「米兵による少女暴行事件対する抗議と再発防止を求める沖縄県民大会」が開かれたので、名護市の産業支援センターに設けられたサテライト会場に行き、大会の映像を見る形で参加した。

 若者たちの発言が続いたが、何度も繰り返される米軍犯罪への怒り、悔しさ、次は自分や家族、友人、知人が被害を受けるのではないかという不安、恐怖、ヤマトゥの無関心に対するやりきれなさ、それでも現状を変えるために努力しなければ言えないという意思が、ひしひしと伝わってきた。

 就職や進学で沖縄からヤマトゥに行き、米軍基地がない地域で暮らせば、沖縄が置かれている状況の異常さを実感するだろう。

 旅行で行ってもホテルでテレビを見ていて、米軍基地問題がニュースで流れることはめったにない。沖縄のメディアで米軍基地から起こる問題が報道されない日があるだろうか。

 日米安全保障条約とはしょせん、沖縄に犠牲と負担を押しつける沖縄危険強制条約でしかない。

 このような集会を沖縄県議会の全会一致のもと、もっと大規模に開こうとしない沖縄の政治家たちは、子どもや若者たちの安全を守ろうという気持ちがないのか。

 来年は沖縄戦から80年、1995年9月4日の米兵3人によるレイプ事件から30年の節目となる。

 沖縄の現実を見れば、わたーむげーてぃぷしがらん(はらわたが煮えくり返る)。

 


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