10日(金)は午前8時48分頃に辺野古の新工事用ゲート前に行き、この日1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
18人の市民が集まり、ゲート前に座り込んだり、歩道でプラカードを掲げて資材を運ぶ工事車両に抗議した。
緑の団粒化剤を散布する車両を先頭にクレーン車や生コンのミキサー車、緑のカバーで荷台を覆ったダンプトラック、砂や砂利など生コンプラントの材料、再生路盤材などが入っていった。
国による代執行に基づき、大浦湾に石材が投下されてから4ヶ月ということで、NHKが取材に来ていた。
この4ヶ月の間にも、辺野古崎ではK5~K7護岸の建設工事、美謝川切り替え工事、辺野古弾薬庫の新ゲート(商業用ゲート)建設工事など、各現場での工事が進行して海と森の破壊が進んでいる。
各現場の景観も大きく変わり、目には見えないが石材が投下されている海上ヤードの海底も無残な状態となっているだろう。
その場所に住んでいた多くの生物が殺され、棲み処を破壊された。そして、新基地ができれば暴力と破壊は人にも及ぶ。
米国にとって中東にイスラエルが必要なように、東アジアには日本・沖縄が必要であり続けているし、中国に対抗する軍事的役割は増すばかりだ。
N2護岸では土砂の陸揚げが行われていた。
この日は朝、ガット船3隻(第三十八ひなた丸、美鍛丸、聖嘉)が大浦湾に入り、ランプウェイ台船に土砂を積み替えている。
世の大学教員を中心とした「知識人」の中には、社会運動の現場は物事を単純化、図式化してとらえる傾向にあり、世界の複雑性から目をそらして自己の正義を主張している、などとのたまう者がいる。
自分は世界の複雑さを理解できる知性があるので、単純には行動ができないのだ、と言わんばかりだ。
本当は自分の知性なるものがまるで通用しない現実に直面するのが怖いだけなのかもしれないが。
上から目線で語るだけが能ではあるまい。
辺野古についてあれこれ論じる「知識人」の皆さんには、ぜひ辺野古の海や大浦湾でカヌーに乗って、フロート・オイルフェンス越えを経験してほしいものだ。
楽しいですよ!自分の力がよく分かって。