27日(月)は午後12時前に名護市辺野古のキャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
30数人の市民が新基地建設反対を訴えてゲート前に座り込み、沖縄県警・機動隊に強制排除された。
国会では大阪万博の建設工事費が増大している問題が取り上げられているが、それをはるかに上回って増大しているのが辺野古新基地建設の建設工事費だ。
この件について先週、共産党の赤嶺政賢議員が国会で追及していたが、その部分は全国ニュースに取り上げられなかった。
何千億、何兆円単位で予算が浪費され、そのツケは市民に回される。金を儲けて笑うのはゼネコンや一部の政治家らだ。
岸田政権の支持率がどれだけ低下しても、野党の支持は上がらないから政権交代は起こらない。そう高をくくってやりたい放題の状態が続く。
日本という国はどこかのミサイルが飛んできて滅びるのではない。経済政策の失敗を重ね、世襲化した政治は変革の力を失い、有権者のあきらめともに自ら衰亡していくのだ。そうして南海トラフ大地震や首都直下型大地震に襲われて、混乱の中で衰退が加速していく。
そういう最悪の状況を招かないために、これ以上辺野古新基地建設で予算と時間を無駄にしてはならない。
1回目は40数台の工事車両が入ったそうだが、2回目は10数台にとどまった。
砂利やバラス、セメントなど生コンプラントの資材が大半で、残土搬出用の空トラックも入った。
午後3時33分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
午前中はK8護岸に土砂を積んだランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げ、投入が行われていた。
この時間帯には埋め立て作業は終わっていて、ダンプカーの動きは見られなかった。
午後3時53分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9・N2・K8の各護岸ともに土砂の陸揚げは行われていなかった。
K9護岸には土砂を積んだランプウェイ台船が接岸し、土砂にはブルーシートが掛けられていた。明日の朝、すぐに陸揚げ作業に入れる体制がとられていた。
K8護岸で使用されるランプウェイ台船も、土砂を積んでブルーシートを掛けた状態で停泊していた。
この日は朝、ガット船1隻(寿鷲丸)が大浦湾に入った。寿鷲丸は土砂の積み替えを終えてすでに大浦湾から出ていた。
今朝の沖縄タイムス紙に抗議船の船長をしていた渡辺有幸(さくら)さんの記事が載っていた。船長として頑張っていただけでなく、救援対策の活動でも大きな役割を果たしていた。
組合活動や反戦運動など厳しい修羅場を潜り抜けてきたのだろう。権力の弾圧に対峙してきた経験と知識がなければ救対の活動はできない。私もお世話になったが、さくらさんが救対で支えてくれていることに安心と信頼があった。
病を押して船に乗っていた姿が心に浮かぶ。私が米軍基地に拘束され、不当逮捕と国を訴えた裁判で勝訴できたのも、さくらさんのおかげだった。今も深く感謝している。