22日(火)は名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、ガット船への土砂積み込みに抗議した。
午前8時半頃、安和の現場に着くとガット船・第八高砂丸が桟橋に接岸し、土砂の積み込みを行っていた。
この日は、構内に積まれた土砂と外から運び込む土砂の両方を積み込んでいた。
第八高砂丸は大浦湾に入るガット船で最も大きく、積み込み終了まで時間がかかるので、桟橋の出入り口で行われている抗議行動に参加した。
出入口での抗議の効果もあって、第八高砂丸の土砂積み込みは予定より遅れ、午前11時15分頃に終了した。
その後、ガットクレーンで土砂を均しているなか、午前11時22分頃、カヌー6艇とゴムボート1隻(やいま)が浜を出て桟橋に向かった。
新型コロナウイルスの感染拡大により、今週までは海保に拘束されない範囲での抗議にとどめている。カヌーと(やいま)はガット船から一定の距離をとり、プラカードを掲げて抗議した。
ガット船のバケットが横倒しになり、どこか破損したらしく、作業員が集まって修理していた。クレーンでバケットを吊り上げられないのでハッチを閉めることができず、ただでさえ遅れている出航がさらに遅れた。
第八高砂丸がやっと出航したのは午後12時15分頃だった。順調なら午前10時半頃には出航できたはずなので、2時間近く遅れたことになる。
2隻目に接岸したのは第八丸喜丸だった。高砂丸と丸喜丸は昨日の午前中、大浦湾で土砂を台船に積み替えていた船だ。午後に大浦湾を出て、夜、塩川沖に戻り、翌朝さっそく土砂を積み込んでいる。
大浦湾に土砂を運んでいるガット船は20隻ほどあるが、その中でも第八高砂丸、第八丸喜丸、栄雄丸など大型船の使用頻度が高い。
辺野古に戻ってカヌーなどを片付けたあと、午後1時37分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
未明に塩川沖を出発したガット船4隻(栄雄丸、聖嘉、かいおう丸、國喜18)が大浦湾に入るところだった。
N2護岸から運ばれてきた土砂が、②工区の2か所に投入されていた。
排水施設付近のK4護岸の隙間は、L字型擁壁の型枠が組まれてふさがれていた。
午後2時10分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
N2護岸にランプウェイ台船・屋部7号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
K9護岸は土砂を運ぶダンプカーが待機していたが、ランプウェイ台船はまだ接岸していなかった。
K8護岸も台船は接岸しておらず、まだショベルカーも準備されていなかった。
午後に入ったガット船4隻(栄雄丸、聖嘉、かいおう丸、國喜18)がランプウェイ台船に土砂の積み替え作業を行っていた。
全8隻のランプウェイ台船のうち、土砂の陸揚げ作業を行っているのは屋部7号1隻だけで、4隻は移し替えの最中、3隻は移し替え待ちだった。
冬場は海が荒れるので、ガット船が航行できない日が増える。いつもなら朝にガット船が入るのだが、この日は昼過ぎにしか入れなかった。
そのためにガット船からランプウェイ台船への土砂積み替えが遅れ、土砂の陸揚げも遅れることになった。
抗議行動や気象条件で工事が遅れる。日々の遅れは小さいように見えても、その積み重ねが1か月、半年、1年になるとかなりの期間になる。