8日(金)は午前11時54分頃にキャンプ・シュワブのゲート前に行き、2回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。今日も生コンのミキサー車やアスファルト、砂利などを積んだトラックが列をなして入っていった。
大雪に見舞われているヤマトゥの人たちからすれば、南国沖縄の寒さなんて…、と思うかもしれないが、雨模様の中の座り込みは沖縄でも体が冷える。そういう中で連日、辺野古のゲート前では新基地建設に反対する座り込みが続けられている。
誰も好き好んでやっているのではない。損得勘定でしか動かない者たちが言うように、日当など出るわけもない。ただ、これ以上沖縄が軍事基地の負担を強いられ、子や孫たちにまで犠牲が続くのが我慢できないのだ。そして、この島で生きているのは人間だけではない。数多くの生き物が殺され、自然が破壊されていくのを黙って見ているわけにはいかないのだ。
ゲート前のリーダーから、機動隊員も同じ沖縄県民だから、お互いに新型コロナウイルスに感染しないようにしよう、という呼びかけがなされる。少しでも長く座り込みを続けたい、という思いはゲート前に来る人なら誰しも持つが、現在の感染状況を踏まえながらの抗議が続けられている。沖縄も今日は80人を超す感染者が出た。日本政府・沖縄防衛局は不要不急の工事を即刻止めるべきだ。
辺野古ダムでは現在、国道近くの湖面に単管やぐらが建てられ、美謝川切り替えに向けたボーリング調査が行われている。午後12時56分頃、赤いゴムボートに乗った男性2人が、汚濁防止膜付近で水質調査を行っていた。ボーリング調査で濁りが発生していないかを調べているのだろう。遠目に見る限りでは、湖面に目立った濁りは確認できなかった。
午後1時38分頃、長い昼休みが終わったらしく、作業員たちが筏とゴムボートに乗って単管やぐらまで来ると、ボーリング調査を再開した。見ていることしかできないのが歯がゆいが、この問題を名護市民に訴える形で渡具知市長に圧力をかけていきたい。
新基地問題を考える辺野古有志の会とティダの会では、美謝川切り替えに向けたボーリング調査の問題について、昨年12月、9000枚のビラを名護市内で配布した。今年も渡具知市政の問題点を追及するビラを、継続的に出していく予定だ。
午後2時頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、K9護岸から運ばれてきた土砂と合わせて、②工区の3か所(K2護岸側、中央部、N5護岸側)に投入されていた。
山になって降ろされた土砂は、ブルドーザーが海に押し出していく。K4護岸との間に残された海面も日に日に狭まっている。
K4護岸では嵩上げ工事が進められていた。ミキサー車による生コンの打設と壁の型枠作りが行われていた。
K9護岸では2隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。左側の1隻は空になっており、次の台船との入れ替え作業が始められようとしていた。
K8護岸では押し船のついたランプウェイ台船1隻が土砂の陸揚げを行っていた。土砂の残りはわずかだった。
ガット船は前日から残っている第八丸喜丸がランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。また、デッキバージの横にランプウェイ台船・明神3号が横付けし、ベルトコンベアー1台を使って土砂の積み替えを行っていた。