19日は午後早めに高江から名護に戻り、宜野湾に移動して午後6時から普天間基地野嵩ゲートで開かれた「米海軍兵による集団女性暴行致傷事件を糾弾する集会」(沖縄平和運動センター主催)に参加した。集会には200名ほどの人が集まり、ゲート横の土手や歩道を埋めた。
http://www.qab.co.jp/news/2012101938710.html
この日、普天間基地からは3機のオスプレイが飛び立ち、そのうち2機は岩国経由で韓国に向かったという。航空ショーに参加することが目的というが、韓国でも米兵による女性への性暴力事件が発生し、問題になっているという発言に、参加者から批判の声があがった。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-10-18_40328
野嵩ゲートでは連日午前7時からオスプレイ配備に反対する取り組みが続けられていて、集会の間にも、ゲートから出ていく米兵の車両に抗議の声が飛んでいた。また、「カマドゥー小の集い」の皆さんが、基地の金網に赤と黒のリボンを結んで抗議の意思を示していた。
集会のあと、宜野湾市職労の皆さんも加わり300人余で、石平のキャンプ・フォスター第1ゲートまでデモ行進を行った。台風接近のなか行われた17日の緊急集会に続く抗議行動で、暴行事件糾弾や基地撤去を訴えるシュプレヒコールが、基地の金網にはさまれた国道330号線に響いた。
午後7時26分にガンバロー三唱をおこなってデモ行進は流れ解散となった。そのあと、市民数十人が信号を渡ってゲート前に押しかけ、ゲートをふさぐ沖縄県警・機動隊と押し合いになり、騒然とした雰囲気となった。
午後11時25分まで約4時間にわたり、市民有志による抗議行動が第1ゲート前で行われた。県警や基地ガードマンだけでなく、道路をはさんだ向かいの基地の中からMPも警戒するなか、基地に出入りする米兵の車両に対し、レイプ事件やオスプレイ配備に反対し、沖縄から出ていくよう声をあげた。時間とともに参加者は少なくなったが、県警が規制と排除をくり返すのにめげることなく、オスプレイNO!の赤い紙を掲げて米兵車両の前に立ち、ゲートをふさいで座り込みを続けた。
19日から米軍は在日米軍の全兵士に対し、午後11時から午前5時の夜間外出禁止を実施している。規模が大きくなっただけで、その場しのぎのいつものやり方である。一部の不良米兵のためにまじめな米兵まで迷惑している、米兵相手の飲み屋は売り上げが落ちて困っている、という宣伝をマスコミの報道を利用してやり、一方でボランティア活動にいそしむ米兵の姿を広報する。そういう情報作戦を行って、夜間外出をなし崩し的に解除する。これまで何度もくり返されてきたパターンである。
米軍犯罪は基地と共にある。これ以上犠牲者を生み出さないためには、基地撤去しかない。現在、普天間基地の大山ゲートと野嵩ゲート、北部訓練場のメインゲートでオスプレイ反対の抗議行動が行われている。これをキャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセン、嘉手納基地などに広げていきたい。各自治体での抗議集会に続き、地域でゲート前行動にも取り組んでいきましょう。集会だけでは米兵に声は届きません。抗議の声を米兵に直接突きつけましょう。