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Channel: 海鳴りの島から
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辺野古ゲート前抗議行動/護岸の嵩上げと航路標識の破損/オスプレイ訓練

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 11日(火)は午前8時半頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を確認し、キャンプ・シュワブのゲートに向かった。3連休が明けて資材搬入が始まり、市民有志による座り込みも行われた。

 新型コロナウイルスの感染拡大が、沖縄は全国でも最悪の状況となっている。その原因の一つが米軍基地から発生した集団感染だ。全国の観光地の様子を見ても、沖縄ほど極端に感染者が増えている所はない。

 8月11日の段階で、在沖米軍関係者の感染数は累計で315人となっている。米兵と軍属、その家族を合わせて約5万人と考えれば、315人という数はとてつもないものだ。沖縄県民の感染者数が累計で1179人というのも多いが、県民の人口は約145万7000人なのだ。

 本来なら県内の全米軍基地を封鎖し、辺野古新基地建設も中止すべきだ。工事が止まれば、市民が抗議する必要もなく、基地内に出入りする作業員が感染の危険にさらされることもない。すでに海上警備の作業員から感染者が出ており、このまま工事を強行し続ければ、さらに感染者が出るのは間違いない。

 1回目の資材搬入では、生コンのミキサー車や生コンプラントの材料(砂、バラス)、栗石、護岸嵩上げに使う青塗りの鉄筋、型枠の材料などを積んだ工事車両が入っていった。

 工事車両が途切れた合間には、プラカードを掲げてゲート前を往復し、抗議を続けた。

 この沖縄防衛局の女性職員2人の仕事は、ゲートから出て行く工事車両に、ウインカーを点灯するよう指示したボードを見せるものだ。たったこれだけの仕事で、実働時間は1日で2時間に満たないだろう。見ていると、待機中もボードを掲げている間も、ずっとおしゃべりを続けていた。

 新型コロナウイルスの影響で仕事を失い、明日の生活にも困っている市民が数多くいる。そういう中で、沖縄防衛局員はこんな仕事で給料がもらえるわけだ。ふざけるにもほどがある。こんな工事に無駄な金を使う余裕は日本にないはずだ。すぐに中止して、予算を新型コロナ対策に回せというのだ。

 午前10時10分頃、松田ぬ浜からK1~K3護岸の様子を見た。K2護岸ではすでに完成したL字型擁壁の間に型枠が作られ、ゲートから入った生コン車が来て打設工事を行っていた。

 午前10時28分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。この日は午前8時半頃に入ってくるガット船はなく、この時間帯に埋め立て土砂の投入は行われていなかった。 

 K2護岸と同じく、K4護岸でも嵩上げ工事の生コン打設が行われていた。L字型擁壁を造るためK4護岸上に青い鉄筋が組まれているのが確認できる。

 午前10時50分頃から午後12時14分頃まで、瀬嵩の海岸や森の上から大浦湾の様子を見た。停泊しているランプウェイ台船は大半が空で、土砂を積んでいた1隻はK8護岸に接岸していたが、ダンプカーで陸揚げしている様子は午前中見られなかった。

 K9護岸には空のランプウェイ台船が離着岸していて、陸揚げはなかった。奥の浜には台風対策で片づけられたオイルフェンスやフロートが並べられている。抗議船の報告によれば、台風対策が間に合わなかったのか、打ち上げられたオイルフェンスもあったとのこと。

 抗議船によれば、長島近くにある緑の航路標識がひっくり返っていたとのことで、午前中、クレーン付き台船が現場に行って、破損した標識の上部を回収していた。下部は海に戻したように見えた。連休中、台風5号の影響で航路付近は波が強かったようだ。

 航路付近でクレーン付き台船が作業をしていたため、沖にガット船2隻の船影が見えたが待機が続いていた。インターネットで確認すると午後から、かいおう丸、聖祐、聖嘉、寿鷲丸、松龍丸の5隻が大浦湾に入っている。

 辺野古の集落や大浦湾上空を旋回し、MV22オスプレイが飛行訓練を行っていて、キャンプ・シュワブ内にも離着陸を繰り返していた。瀬嵩の集落にも爆音が響いた。新基地ができれば被害はこの比ではない。海上を飛行して陸は飛ばないかのような嘘は、すでに米軍自らが訓練で否定している。

 中国・習近平政権による香港の民主派メディア、活動家への弾圧が酷くなっている。報道に接するたびに怒りが込み上げる。社会主義とは無縁な官僚独裁国家が、自由な報道、政治活動を恐れるのは、党・国家官僚が自らの既得権益を守りたいからだ。

 香港や台湾の問題は沖縄に与える影響が大きい。中国に対抗する軍事拠点として、米軍と自衛隊の強化が進められる。あれかこれか、どちらをとるかではない。中国・習近平政権の覇権主義、香港や台湾への支配強化に反対するのと、日米両政府による沖縄の軍事植民地化に反対するのは、沖縄が自尊、自立するためにどちらも大切なことだ。


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