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辺野古有志の会とティダの会で沖縄防衛局に要請行動

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 7月も最終日となった。31日(金)は午後から嘉手納町の沖縄防衛局に行き、新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、新基地建設現場における感染症対策や警備会社・テイケイの透明マスクの問題などについて要請行動を行った。

 以下に要請文を引用する。書かれたのが2週間以上前なので、新型コロナウイルスをめぐる情勢の急変もあり、東京都の新規感染者数が少なめとなっている。

    辺野古新基地建設現場における新型コロナウイルスの感染防止についての質問と要請

 新型コロナウイルスの感染拡大が、再燃しています。東京では1日の新規感染者が200人を超し、全国でも感染者が拡大・増加しています。7月8日には沖縄でも69日ぶりに感染者が出ており、さらに米軍普天間基地やキャンプ・ハンセンでも感染者が出ています。感染第1波は終息を見ないまま、再燃しているのが現状であり、強い危機感を抱かずにいられません。

 辺野古の新基地建設現場では、4月16日に作業員1人の感染が明らかとなり、沖縄防衛局は工事中断に追い込まれました。もともと県民の大多数が反対するなか、強行を続けてきた工事であり、中断は当然のことでした。

 しかし、6月12日に工事は再開され、県民の怒りと懸念が高まっています。大浦湾の軟弱地盤問題をはじめ、先の見通しが立たないなか、膨大な予算と時間を浪費して工事を進めてはならない。工事を中止して、その予算を感染症対策や医療、介護、教育、失業対策などに回すべきだ、という意見が広がっています。

 工事再開以降、沖縄防衛局は現場において、感染拡大への対策をどのように行っているのか、以下に質問します。

 また、工事に関連する各現場では、新基地建設に反対する市民の抗議行動が取り組まれていますが、警備会社・テイケイの警備員のずさんな感染症対策が問題となっています。あわせて以下の要望を行います。

 ①辺野古新基地建設にかかわる各現場において、作業員や沖縄防衛局員、警備員に対して、どのような感染防止対策を行っているのか。対策の内容を具体的に明らかにしてください。

 ②今後、新型コロナウイルスの感染が拡大した場合、どの段階まで工事を続けるのか。工事中断の判断はどの段階で行うのか。判断の基準を明らかにしてください。

 3工事関連の現場で民間警備会社・テイケイの警備員が、透明マスクを使用しています。口の周りは隙間だらけであり、唾液の飛沫感染防止になっていません。とりわけ笛を使用する警備員は、マスクを下ろして大声を出すのが常態化しています。

 現場では、テイケイの警備員より運動量の多い市民や機動隊員、作業員は不織布マスクや布マスクを使用しており、熱中症対策という言い訳は成り立ちません。沖縄防衛局員も含めて、現場にいるすべての人が不織布マスクや布マスクを着用している中で、テイケイの警備員のみが透明マスクを着けているのは、感染症対策として配慮に欠け、不適切です。熱中症対策はこまめな水分補給や交替で対処できます。すみやかに不織布マスクか布マスクを使用させるよう要望します。

 以上、引用終わり。

 ①に対する沖縄防衛局の対応は、マスク着用や手洗い、アルコール消毒を指導しているというものだった。それらは当然の前提であり、それ以上の特別な何かをやっているかを聞きたかったのだが、現場の状況に踏まえた具体的なものは出てこなかった。

 ②も米軍や業者と話し合いを持つという程度だったので、現在の沖縄感染状況を踏まえて、新基地建設現場から感染者が出るのは時間の問題であり、早急に工事を中止するように求めた。

 キャンプ・シュワブには従業員として辺野古区の住民も務めている。作業員や住民に感染者が出れば、それは工事を止めなかった沖縄防衛局の責任であり、重症者が出れば未必の故意となる。

 沖縄県では今日71人の新規感染者が出て、県独自の緊急事態宣言が出された。こういう中で辺野古新基地建設を強行し続け、現場から感染者を出すことは許されない。現在の沖縄の感染状況は米軍関係者からの大量感染が影響しており、日本政府・沖縄防衛局に大きな責任がある。沖縄県民に犠牲を強要するのは直ちに止めろ!

 ③のテイケイの透明マスクについては、辺野古のゲート前や安和、塩川の現場で市民から不安と怒りの声が湧き上がっている。対応した防衛局員の1人で梅谷という人物が、透明マスクで問題ない、それで沖縄防衛局の庁舎に入ってもいい、と発言していたが、余りの馬鹿さ加減に呆れた。

 透明マスクは熱中症対策にはなるだろうが、感染症防止に役立たないのは、専門家が一様に指摘している。黙って勤務しているならまだしも、頻繁に大声で発生するテイケイ警備員の現状は、感染防止を無視したものだ。

 沖縄防衛局員自身はみな不織布マスクを使用していながら、透明マスクで防衛局庁舎内に入ってもいい、とよく言えたものだ。テイケイ警備員の中にも内心は、ちゃんとしたマスクを着けたい、と思っている人がいるのではないか。

 この日は、引用した要請文のほかに緊急要請文として「県内米軍基地の閉鎖と新型コロナウイルスの感染防止の徹底、県民への感染情報の公開と辺野古新基地建設の中止を求める緊急要請」も手渡した。

 嘉手納に行く前に朝、午前8時50分頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。長島の沖ではガット船1隻が出ていき、4隻が入ってくるところだった。

 K8護岸ではランプウェイ台船から土砂の陸揚げが行われていて、②工区のK3護岸側などに投下されていた。

 松田ぬ浜近くの岩場ではウコンイソマツが咲き始めている。濃い緑の葉と黄色の花が鮮やかに岩場を彩っている。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、昨日からカヌーによる抗議行動は中断していて、船による現場の監視のみが行われている。4月のように作業員から感染者を出してはいけない。全基地閉鎖と辺野古新基地建設中止の声を全国から上げたい。

 


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