前日29日に新型コロナウイルス感染者が沖縄県で新たに44人発生したことを踏まえ、30日の海上行動はカヌーによる抗議は中止し、抗議船・不屈に乗って船上から現場を監視するにとどめた。
午前8時45分頃、ガット船2隻(marumasa1号、第二十八旭丸)が大浦湾から出ていき、入れ替わりに午前9時12分頃、ガット船3隻(かいおう丸、進朋、栄雄丸)が大浦湾に入った。
午前8時51分頃、辺野古崎と長島の間に張られたオイルフェンスのそばで、工事現場の監視活動を行った。K8護岸ではすでにランプウェイ台船から土砂の陸揚げが行われていた。
K9護岸でも土砂の陸揚げ作業が行われていた。K9護岸近くの崖の上には、辺野古弾薬庫があり、クレーンが立っているのが見えた。
トレーラー車にオイルフェンスを載せて、辺野古側埋め立て工区に運んでいくのが見えた。あとで②工区に置かれているのが確認できた。
民間警備会社のゴムボートに乗っている警備員に、マスクを着けていない人が複数いた。海の上とはいえ至近距離で話すこともある。新型コロナウイルスの感染が急拡大しているというのに、基地内で業務する民間警備員からして、この程度の意識なのだ。
K8護岸では1隻目の台船の土砂量が少なく、午前9時40分頃から10時20分頃にかけて、2隻目の屋部5号との入れ替えがあった。
辺野古崎と長島の間は辺野古の海でもとりわけ透明度が高いところだ。船に乗っていた一人がお菓子のクズを海にほうると、小魚が寄ってきて群れとなった。新基地建設工事で埋め立てられているのは、このような豊かな海なのだ。
海の破壊だけでなく、新型コロナウイルスの感染が広がるなか、工事が強行される中で作業員たちも危険にさらされている。日本政府と沖縄防衛局はすぐに工事を止め、清ら海(ちゅらうみ)と作業員の安全を守るべきだ。
K2護岸上では今日もかさ上げ工事が行われていた。L字型擁壁の型枠は10基目に入っている。午前中は、型枠の組み立てと生コンの打設が行われていた。作業員たちはみな、安全ベルトを着けないで作業していた。
海上監視行動を終えたあと、午後12時8分頃にキャンプ・シュワブのゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
炎天下で熱中症と新型コロナウイルスに注意しながら、抗議行動が続けられている。マスクを着用して人との距離をとることを心掛けても、強制排除の際は接触や至近距離での声掛けがなされる。
そのような事態が発生するのは、沖縄の民意を踏みにじって新基地建設工事が強行されているからだ。沖縄にとって米軍基地は、事件や事故を引き起こすだけでなく、新型コロナウイルスの感染源ともなっている。沖縄県民の命が基地によって脅かされている。この上どうして新しい基地を受け入れられようか。
抗議する市民や陸上・海上の作業員、県警や海保の職員、民間警備員から新型コロナウイルスの感染者を出さないためにも、即刻、工事を止めさせなければならない。
午前11時49分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸では屋部5号から土砂の陸揚げが続けられていて、②工区の仮設道路側やK3護岸側から海に投入されていた。
②工区の埋め立てられた地面に、オイルフェンスが置かれているのが確認できる。
午後1時3分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でも土砂の陸揚げが行われていた。
海保の浮き桟橋がある浜では、オイルフェンスを下ろす作業が行われていた。どこに設置されたから未確認。
ガット船は進朋、海王丸、聖祐、栄雄丸が停泊していた。