29日(水)は名護市安和の琉球セメント新桟橋で、ガット船栄雄丸への土砂積み込みに抗議した。沖縄は今日も暑い1日だったが、カヌー10艇とゴムボート1隻(ハクイ号)が海に出て、大浦湾に向かうガット船を1隻でも減らすために力を尽くした。
栄雄丸は大浦湾に土砂を運ぶガット船では2番目に大きく、赤い煙突やクレーンが独特の形をしているので、遠くからもすぐに識別できる。土砂積み込みの進行に合わせて、午前10時18分頃に海に出た。
土砂の積み込みが終わったあと、午前11時51分頃から海上保安官が海に入り、カヌーの強制排除が始まった。各メンバーが工夫を凝らしてカヌーを固定しているが、3艇が1時間以上粘り、全艇が新桟橋の下から出されたのは、午後1時11分頃だった。
午後1時27分頃、栄雄丸が沖に出航していった。入れ替わりに、この日2隻目の美鍛丸が着岸し、土砂の積み込みを開始した。
辺野古に戻ってカヌーの片付けがあるので、午後2時50分頃、安和を後にした。琉球セメント桟橋の出入り口では、少人数ながら土砂を搬入するダンプカーへの抗議が続けられていた。
午後3時半頃、キャンプ・シュワブの前を通ると、3回目の資材搬入に対する抗議行動が行われていた。ダンプカーの荷台には、捨て石に使用する大きめの砕石が乗っていた。辺野古崎付近の作業ヤードに蓄積しているのだろう。
午後4時5分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・明神3号が接岸していて、土砂の陸揚げを行っていた。ダンプカーは主に仮設道路の中央付近から土砂を下ろしていた。
K2・K3護岸上ではL字型擁壁の工事が進められていた。作業員と比べると、護岸をかさ上げする擁壁の大きさが分かる。
午後4時29分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でもランプウェイ台船から土砂の陸揚げが行われていた。
ガット船は清明、第二十八旭丸、聖祐、marumasa1号が停泊していた。昨日、安和で土砂を積み込んだ清明は、ランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っているところだった。
沖縄県の新型コロナウイルス感染者が、3日続けて最多を更新し、今日は前日の2倍以上の44人となった。2~4月が最多で10人だったのだから、今回の感染拡大は比較にならない規模となりつつある。
沖縄では県外から来た人からだけでなく、米軍関係者からも感染が広がっている。44人という数字が2週間前の結果なら、「GO TO トラベル」の」4連休がもたらす結果はどうなるのか。
今日29日の2週間前の15日は、米軍キャンプ・ハンセンで新型コロナウイルスの感染者が36人確認されている。前日の14日には、米軍関係の感染者100人のうち少なくとも約20人が基地の外に出ていたことが明らかとなった。
12日から13日にかけては、普天間基地などで34人が感染、7日から11日にかけては61人の感染者が出ている。米軍関係者の感染が急拡大してから2週間がたち、いま沖縄県民の感染が急拡大している。日本政府と沖縄県は因果関係を調査、分析すべきだ。
観光や経済が危機に瀕しているというが、医療態勢が崩壊して重症者、死者が出るようになれば、市民は観光どころか外出さえしなくなる。観光客だけでなく地元の客も来なくなり、経済危機は余計に深まる。小さいうちは消せた火も、炎上すれば手が付けられなくなる。
沖縄の人口は東京の約10分の1であり、44人という数字は東京なら400人規模だ。狂った安倍政権のたわごとに踊らされれば、市民の犠牲は大規模となる。辺野古の新基地工事もこのまま続ければ、また感染者が出るだろう。安倍政権はそれでも工事を止めないかもしれない。作業員たちは自らの身を守るために声を上げた方がいい。