25日(土)は午後12時36分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でにはランプウェイ台船が着岸していた。土砂の量から見て、この日2隻目の陸揚げが始まったばかりのようだった。K8護岸は1隻目の台船の陸揚げが終了し、2隻目を待っているようだった。
ガット船は第二十八旭丸、第百三十六伊勢丸、marumasa3号、栄雄丸、松龍丸の5隻が停泊していた。旭丸が土砂をランプウェイ台船に積み替えている最中で、栄雄丸以外の3隻はすでに空となっていた。
午後2時52分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には屋部3号が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。ダンプカーで運ばれた土砂は、②工区の仮設道路やK2・K3護岸付近から投入されていた。
撮影位置からの角度が浅くて、写真では奥行きが分からないが、それでも埋め立てられた範囲が日々広がっているのは分かる。辺野古側を埋め立ててしまえば、もう後戻りはできないと沖縄県民はあきらめる。安倍政権は県民の反応の変化を狙って、埋め立てを急いでいる。まずはその狙いを打ち砕かなければならない。
この日は工事用ゲートは閉まっていて、資材の搬入はなかった。生コン車が入ってこないので、K2・K3・K4護岸上の嵩上げ工事は行われていないようだった。ただ、K2護岸付近では根固め用袋材の移動作業が行われていて、周辺の整備がなされているようだった。
午後3時11分頃、辺野古弾薬庫近くの歩道から見ると、土砂を積んだランプウェイ台船・明神3号がK8護岸方向に移動していた。台船の入れ替えがあったかもしれない。
沖縄県の発表によれば、25日に米軍関係者の新型コロナウイルス感染者が64人出ている。これまでに海兵隊の普天間基地やキャンプ・ハンセンではクラスター(感染者集団)が発生しているが、キャンプ・シュワブで1人も出ていない。
海兵隊の隊員間の交流があるはずなのに、この極端な差は何なのか。辺野古新基地建設を進めるために、キャンプ・シュワブの感染者をキャンプ・ハンセンと一緒にして数を挙げているのではないか、という疑問を口にする人もいる。
屈強で若い海兵隊員の中には、不顕性感染者が多く、症状が出ないまま感染を広げている。彼らはフェンスの中だけで生活しているのではない。キャンプ・シュワブも含めて県内の米軍基地を封鎖し、基地を出入りする人の数が極力減らすべきだ。そのうえでPCR検査の拡大実施など感染防止策を早急にとるべきであり、辺野古新基地建設も中止すべきだ。
25日は沖縄県民の新規感染者数も14人となり、これまでで最多となっている。経済活動を止めてはいけないということで、数字を都合よく解釈して、人の行動制限を先延ばしすればするほど、事態はより深刻となっていく。結局は経済的打撃もより大きくなる。
沖縄県で県民から2日続けて2ケタの感染者が出たのは初めてだ。来週、再来週の沖縄、日本がどうなっているか。市民の不安がどんどん募るのに観光がうまくいくわけがない。感染者の増加に連れて重症者が増え、死者も出るようになる。そうなる前に玉城知事は対策を出すべきだ。